【光明寺】国道から近寄る。

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軒先に沿って視線を移動すると境内に引き込まれてゆく。この軒先は奥へ行く程に境内に迫り低くなり、最後は飛べば軒先に触る事の出来る高さ2.4m。境内の奥には車庫があり、これが境内の領域を守る壁の役割を担っている。ガレージなのでその先は見通す事が出来、遠く音更川の堤防が見える。

人を建物にではなく境内に導き、集いたくなる雰囲気を作れないか?と考え設計に取り組んだ。比較的しっかりと守られた外部空間を創れたと思う。けれど風通しは良く閉鎖的にはしていない。屋根は低く建築のヴォリュームは境内側では特に抑えられていて、子供の走り回る風景の、その背景にもなれるようにとも考えた。

元々のお寺の境内が放散的な空間で落ち着きの悪さが気になっていて、故に最も当初に描いたスケッチでは国道に塀を設け放散を止めようと考えていた。後に道路の傾きを利用して、建築そものも傾きを与えて空間にパースを効かせ求心的な境内をと考えた。流れ込むけれど逃がさずに淀ませ、人が集える具合を。敷地を含む周辺環境は、音更川に沿って傾斜はあるものの緩く、十勝らしく空の大きさが印象的だ。国道の対岸には細い川筋が幾つか在りこじんまりと心地良い具合もあるのだけれど、国道の音更川側は開放感が増していて、どうにも納まりが悪い。建築を山に見立てて堰き止め、その南側に求心的な空地を設けたいと考えた。


・・・なかなかまとまらない。ので、今日はこの辺で筆・・・キーボードを置く。ちょっと間を頂いてまた書き直そうっと。