2.15km先の駅を10m高みから撮る。

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昨晩は90mmのレンズで撮った。撮影場所は中島公園の地下鉄駅の横、西四丁目の駅前通り正面になる。想像通りの見通しの良さは予想以上だった。そこで更に好奇心が芽生える。

地図で測ると、この場所から駅ビルまでは約2.15kmある事がわかった。望遠レンズで撮れば駅ビルが撮れるのだろうか?この距離では地球の丸みは感じられるのかな?

まず、地球の丸みを算定してみる。地球の半径はウィキペディアによると6357kmとある。記憶している6400kmで間違いない。赤道付近は太陽と月に引っ張られ21km程大きくなるようだ。作図では誤差として新円で考える。2.15kmを角度で出そうと思ったのだけれど、余りに微妙な角度なので円弧は無視して直線で2.15km先を直線で結ぶ。この直線と円弧との最大距離を測ると・・・158mmだった。
つまり、直線でここと駅を結ぶなら、地球のまるみが16cmほど膨らむ事になる。
これはまぁ、感じられないかな。

次に標高を考えてみた。札幌の中央区は標高20m程度らしい。ネットで検索を進めると・・・札幌駅【17m】、大通駅【21m】、すすきの駅【24m】、中島公園駅【27m】、幌平橋駅【34m】となるらしい。中島公園から駅までは落差が10mもある。

これには結構びっくりなのだけれど、豊平川を自転車で走ると実感する高低差でもある。歩くと気づき難いけれど、転がる自転車では実感出来る。中島公園の中でも7mもの差があるのは驚きだった。3階から1階へ降りるより以上の落差だとは。

この段になると最早地球の丸みは出てこないか。


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ということで、滅多に使わない望遠レンズを初めて街中で構えてみる。さて、何が撮れるのか?が、この写真。街頭で霞むのだけれど、ススキノの交差点にある時計塔の時間を読むことが出来る。丁度12時を指している。その手前、奥に様々な看板が見える。背の高い道路中央に立つ照明はススキノから大通りまでのものになる。
時計塔の左手に見える大きな方向指示看板は真っすぐ先が駅、信号その他に隠れているけれど左に折れると小樽と手稲と記されているように思う。大通りの向こうにある看板に違いない。道路上空は街路樹に覆われているけれど、最も奥にはどうやら駅舎が見えているらしい。

これは、中島公園から2.15km先を10mの高さから見下ろす写真だ。何だか凄いでしょ?

自粛中につき遠出はせず日頃散歩する近所の範囲内で思いの外、壮大な体験が出来た気がする。とても満足な写真。しかしながら、望遠レンズは長く大きいので普段街中で構えたら怪しい人になってしまうな・・・でも更にどこか狙ってみたくなる。