【20.07.05】珈琲を。

晴れれば機会を逃さず何処かへ行こうと企んでいた。
土曜の夜、天気予報を信じ夜遅くに寝て早起きする。
朝5時に北上を開始した。浜益まで。
車はいないし快適、楽しい朝の風景を楽しめた。

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千本ナラを拝んだ後に折り返し山を下る矢先に目にする。
写真中央左の峰が暑寒別岳になるのだと思う。
そして、中央に山頂を覗かせているのが、名の知らぬ峰。
数年前に知って以来、とても気になっている高みだ。
おそらく登山には向かい程の急斜面を言違えない。
登りたいとは思わないけれど、是非眺めて見たい山だ。

札幌に住んでいると、豊平川などが洗い流した平野の上、
人の頭には平滑に捉えてしまいかねない起伏しかない。
石狩平野の中にある。けれど、北海道の多くは実は、
山岳の地形があり、その地勢が風景を規定している。

聳えるはずの山岳達、少し高みから思わず出会うと、
眼前の真上を見下ろすかのように山々が見えた。
朝の霧の中にそれらが聳え、それに気づき驚いた。

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何だろうか、この風景の凄みとは。
絵にかい様に絵の様に不自然過ぎ、頭の理解が及ばない。
地味な日常の風景に違いなく、けれどそれが微妙な配置、
構成を整えてしまうと恐ろしく非日常の世界を魅せる。

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先日、アトリエの屋上で淹れた珈琲、この日は初めて、
外に持ち出し実践した。ミルが増えただけで作業量は多く、
しかし海辺の強風に曝されて様々を取り押さえつつ、
しかも火が揺れるので自ら暴風役に徹してもして、
とても優雅に珈琲を淹れ頂くに至れなかった。
夏季の週末、各所は早朝でもキャンパーは多く賑わう。
見つけた人の居ない海辺ではあったものの、
傍から見れば、アタフタとした間抜けな人に見えたろうな。

もう少し経験を積み、優雅に何処か遠くの外で珈琲を
楽しみながら素直にその場の風景を楽しみたい。