描き出した小さな家への考察は面白く、
もう少し具体的にしてみたいと考えた。
軽んじられないのは水廻りになる。
キッチン、浴室、トイレ等をどう整理し、
コンパクトに出来るか?
ここを間違うと小さく出来ない。
システムキッチンやユニットバスでは
退屈なので造作で考えるなら、寸法は
必要最小限を求める事が出来る。
これは最後まで悩ましくなるのだけれど、
先ずは一通りを揃えるべく、壁厚を記す。
有効寸法を考えつつ、浴槽が納まるか、
トイレは狭くないか、洗濯機や冷蔵庫が
配置出来るか?を考えてみる。無理なら、
そもそも都合が良過ぎて無意味だろう。
線図に比べて室内がやんわりと見え始める。
こうなると、より興味が湧いてくる。
アトリエ(Office)はテーブルを2つ置く。
幅800×長1800大のテーブルを2つ、贅沢に。
水廻りのレイアウトは未だデタラメです。
取り合えず、住まえそうに思うのだけれど。
図面左手の水廻りは規模に対して大きい。
寝ころぶ中央のリビングにはラグを敷く。
そこが窮屈に見える。改善しなくては。
『優先順位』、プライオリティーとも言う。
何を優先するか?水廻りの拡充なら、
これを発展させても良いけれど、今は違う。
庭までを想定する。コートハウスだ。
庭を囲う。コートハウスなのに庭が狭いと
窓外の景色が貧相でがっかりする。
コートハウスとしても狭小住宅なので
変化を求める規模にはなく、リビングの
広がりと同程度の広さの庭を想定する。
車庫と物置まであれば、これで完結出来るぞ。
ここからが大変になるのだけれど、
水廻りの整理を一度、始めてみる。
家族のためだけの、一人暮らしの、
と言う水廻りなら押し込む事は出来る。
アトリエ併設を事を条件としている。
人が来た際にトイレは実に悩ましい。
キッチンや浴室が常に人目に触れる
状況は実際、落ち着かない。
いつも完璧に綺麗になど出来ないし。
打合せ10分前にシャワーと言う事も、
正直常にある自分には考えられない。
設計ではオープンキッチンをいつも
考えるけれど、生活感のある家電類を
隠す事を考える。パントリーと言うか、
収納スペースを退避場としても考える。
親類や近しい友人なら別として、
人を招くならば小さくとも公私の区分は
絶対に欠く事は出来ない。
よって、トイレは水廻りからのではなく、
パブリック・スペースからアプローチする。
寝室は隠れた奥に設定している。
その水廻りのエスキースは果てしなく。
一般的に必要なものを適切に配置すべく、
けれど洗練までは求めずに考える。
実現する建築での設計なら、要求はあり、
この部分の考察においても優先順位は
発生し、解決を計るなかで洗練は進む。
今はよりコンパクトに納められる
「スペースの確保」が課題だ。
更に、断面も考察をする。
南側に『DOMA』を想定している。
ならば好みの南傾斜の緩い屋根を
設けて北側採光が最適解だ。
ただ、矩形の平面で狭小の住宅、
LOFTを設ける事も想定し始める。
庭付のプランは階段を設定し、
半地下に潜らせてみている。
凍結深度まで布基礎を掘り下げ、
そのベース上にコンクリートを
打設し、パイピングして床暖房、
かな?