Compact house 考 リビングで大の字になれる家を考える ⑭ キッチン

机かテーブルか、考察⑬での検討は面白く。
次いでキッチンも考えてみようと思い立つ。

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考察ではキッチンは最小限に留めて居たものの、
やはり動線も増えるアイランド型が好みだ。
と言う事でアイランドキッチンを検討しよう。

4人程が食卓に出来るカウンターを用意する。
シンクは備える。これがアイランド形式で
周囲を巡る事が出来る。

コンロと収納は背面に備えてみる。加えて、
家電や冷蔵庫と収納は脇にパントリーとして
用意するキッチンプランだ。

家電類はどうしても生活感を生じてしまう。
寛ぐリビングから冷蔵庫が見える風景が
好ましい?なかなか許しがたい。

動線は短く収納量の確保と勝手を失わず、
来客時には隠れ場に成れる場所としても、
図面左上のスペースは欲しいと思う。

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ではモデリングを始める。
キッチンスペースはここになる。

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⑬考で考えたテーブルのディテールがお気に入り。
アイランド部は敢て脚を設け、同じディテールを
用いる。

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天板はステンレスとしたい。
予算があれば3mm厚のステンレス、
難しければ折り曲げ加工の天板を。

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シンクと水栓金具を設置する。
水栓金具はグローエのグース相当なら。

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キッチンの箱を想定する。

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アイランドキッチンの収納は、
左手に引き出し収納で調理器具、
下はラップ類の収納を想定する。
シンクには包丁収納を用意し、
下には引き出しで鍋類を納めよう。
右手は開けてゴミ箱を置くと考えた。

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アイランド背面にもキッチンを設ける。
収納は割と多い。キッチン長さは4m程。
実は相当に充実した装備が可能だ。

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ガスコンロを設置する。
IHも優れるものの、私はガスが好き。
コンロの右手上は調味料を収納し、
下はサラダ油等を収納する。
コンロの下は鍋類を納めよう。
コンロの左側には60cm幅の引き出し収納を
2列用意する。食器まで収納をする。
更に30cmの収納を設け食材も納めよう。

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家電スペースは可動棚板を設ける。
電子レンジ、オーブン、ポット、
炊飯器、珈琲ミル・・・等々を納める。
奥は扉付の食品庫を設ける。

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キッチンの背面はコンロの油汚れを考慮して、
キッチンパネルを設ける。
天袋と言い、上部収納を設けても良いけれど、
そこは棚板を設置して飾るくらいでいたい。
キッチンパネルには吊バーを設けたい。
オタマやフライパン返し等は吊り下げよう。

と言う事で、キッチンまでモデリングを終える。
このモデリングは実施レベルの精度で行う。
LDKに設けるオープンキッチンとは、
寛ぎのスペースにある巨大な家具になる。
システムキッチンのレベルでは家具になれない。
システムは箱の構成によるもの、その箱自体は
大工が楽に組み立てられる程度の仕様が常だ。
扉のみを高価にして高級感を醸しはするけれど、
家具レベルの精度を想定していない。
扉と扉の隙間がいつも、気になってしまう。

なので、このキッチンは造作としたい。
精緻な仕様でリビングに鎮座させたい。
今は割と優れたものもあるのだけれど、
一般的なシステムキッチンの精度は正直、
カラーボックスと変わりない。扉のみを
高価に見える様にしただけとも言える。

具体的にこの住宅モデルを検討するのに、
気に障るものを避けるために精度を上げる。
3D検討レベルではあるけれど、おそらく
それなりに実感を得られるはず。

具体的に検討するのはGWの期間中かな。


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