札幌だな。

車で行ってしまおうか、地下鉄で行こうか悩んだ末に、自転車で行く。市役所を挟んでアチラとコチラに所要があり、車でも地下鉄でも結構歩かされるなーと思い、運動不足だし自転車で行くのが良いだろうと。今は街中での駐輪が極めて整われてしまい、止める所を探すのは大変だ。アチラの用事の際に市役所の駐輪場を使う。コチラの用事も市役所なのだけれど別館であった。健康の為なら歩け!と幾人かには言われそうだけれど。

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澄み渡る秋の空は特に北向きが綺麗だった。どういうわけか写真を撮りたくなってしまう。「ONちゃん」が居た。平岸の道はしばしば通るのだけれど、今はもう上層部が取り壊され、且ついて屋上に居た「ONちゃん」は既に居ない。

豊平川に洗われた中心市街地は河川の方向に勾配はあるものの、平坦に見える。徒歩では感じ難く、車ならまるで感じないけれど、自転車ではその勾配を強く感じる。アトリエから街までは行き易く、帰りは常に小さな抵抗が感じられるので正直、苦痛だ。

平岸に居た頃の「ONちゃん」は地下鉄の高架を潜った先の丘陵の頂きにあり、目を楽しませてくれるランドマークで、手前の公園も丘陵にあり実に楽し気だった。

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市役所からは北を向き、そこから西を眺めると「時計台」がある。写真ではハリボテにみえるけれど、近寄れば割と質感があり存在感がある。今は観光客が写真を撮るのに忙しく、通る時は気を使う。その先の駅方面への信号はスクランブル式になっていて、待ち時間の長いのが悩ましい。走るなら次々と通れるのだけれど、歩いているとフルに待たされるで苦手だな。自転車なら一気に通り抜けられるのに。

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改めて眺めたのは市役所前の、大通公園前の小さな広場。ここがどう使われたのかは知らない。1972年のオリンピック記念広場という具合だろうか。誰も来る人は居ないし、この場所の存在自体、知る人も居そうな気がしない。大通り公園から正面玄関へ入るのは距離があるので、つい裏側の時計台側を利用してしまう。或いは地下街へのエスカレーターのある市民ホール側からかな。平面的に検討して広場があればと考えたのかもしれないけれど、大通公園に面する立地を立体的に『空間』を設計をしていれば、もう少し市民の憩いの場になれたのではと思う。


実はこの二日前、許可申請のために来ていた際は閉館ギリギリで、帰りはちょうど薄暮の頃だった。テレビ塔が妙に綺麗にみえていた。写真を撮ろうかと思ったものの自転車だったし、スマホを構えるのに照れてしまい撮らずだった。空模様が優れていれば、普段の街中も綺麗に見えるのだと改めて知る。次は、思い切って空が良ければカメラを持って街中をウロウロしてみるかな。