織物のよう。

何時しか、シーズン初の雪夜を撮る。降雪は夜更けが多いような気がする。車の往来は少なく道路を渡る人もない深夜、最初に踏まれたタイヤ跡には既に雪が載り、新しい後ほど道路の色が浮き出て濃い。僅かな雪の厚さの違いで出来るグラデーションが綺麗で織物のよう。

f:id:N-Tanabe:20211203030029j:plain
ちょうど2車線になるところなので、クロスして走る車がるな。

f:id:N-Tanabe:20211203030136j:plain
脇道にそれる車もあったようだ。

いずれ雪は降り積もり、昼間に融け、多くの車に踏まれ、綺麗ではなくなる。出歩く用事がなかったので未だ雪道を走っていない。滑るんだろうなー



■消えゆくもの。
雪は融け消える儚さ故に良いのだろうか。初めて雪に覆われる道路の光景、まるで絵画の様にも思う。利便の為に必死に覆い包んだだけの道路、魅惑的な表情があるわけではない。それが刹那にしても更に上書きする雪。建築外皮に再現は出来ないだろうか?だなんて、眺めた時は思う。この表情はそうそう創れない。

ローラーで塗装し、一部にコテを一直線に走らせ、更にローラーでを2,3度繰り返せば・・・手間が掛かる上に仕上がりを保証できないので土塗職人的な作業? 高上りな上に綺麗ではないかもしれないし、そういう仕上を図面に記載する勇気は、未だ無いな。