百年記念塔チカホ展計画③ 計画

計画①で記した展示をどう創るか?実際に計画を行う。


【Phase 1】現況
チカホ通路壁面は上部に間接照明が組み込まれている。「横幅」を示す良い照明だと思う。直下照度は最小限ながら十分、陰湿な印象を避けるには空間に広がりを与えるのは良い。


【Phase 2】空間を限定する。
主役に据える『模型』は1m、直接見れば大きいものの展示空間をヒューマンスケールに限定する必要がある。工夫がなければ、巨大なチカホ空間では1m程度の模型など容易に見落とせる程に小さい。実際、通路の柱に貼られたポスターよりも小さい。

備品でお借りできる展示パネルを立て、『ハの字』に囲む。



【Phase 3】基本照明を計画する。
展示スペースは壁側の間接照明、ハの字に立てた展示パネルを照明し、視覚的にスポットな場所を創る。


【Phase 4】展示レイアウトを考える。
模型、実施設計図書(図面)、プロジェクター等の設置場所を考える。この時には展示するパネル類のレイアウトも計画している。


【Phase 5】空間デザイン
「ハの字」
に囲い込み、囲んだ展示パネルの壁面に照明を当てて「空間を限定」し、配置した模型に照明を集中さ「舞台を創る」


【Phase 6】展示空間。
意図した空間とは、つまり、このような空間。巨大なチカホの通行空間にヒューマンスケールの限定的なポケットスペースを創る。使える備品の展示パネルと照明のみで作り込む。


【Phase 7】計画図。
今回お借りした二区画のスペースに展示レイアウトし、ライティングレールに設置する照明までを計画する。この時点では模型用スポットは8灯とした。実際には最大14灯を当てたと思う。達成するには、『設計』で言えば施工時の『監理』に相当する設営時に現地にて様々に判断する事になる。

準備は整った。