パン③・・・北欧でサンドイッチ

初めての欧州では、最初に北欧を目指した。建築をみるためにフィンランドまで、スケッチはセイナヨキの図書館になる。

建築を見る旅だった。調べたのは建築のみで、観光地すら知らずにロバニエミにも行った。北極圏にある街はサンタクロースが居るらしく、日本人だと言えばサンタに会いに来たのか?と言われた気がする。天候が優れず、晴れるまで待ってアアルトの光を眺め過ごしていたので、気にも留めなかった。水曜どうでしょうで観て、そういう街だったのかと知った。

北欧は食事が高く、マクドナルドも高価だったので、食事をどうしようかと思案した結果、パンを買う事に決めた。スーパーを見つけてはハムやチーズを買い、昼頃は何処か適当な公園や広場でパンに挟んで食べた。とても美味しかった。

駅は必ず行く出発点で、ユースや安ホテルが拠点となり、インフォメーションで調達した地図に行く建築をプロットし、基本は歩ける範囲は歩く。街歩きには鼻が利く。

駅に行けば何か食べる場所があるものの、安価にランチを頂くにはサンドイッチが最適で、よって建築への道中に商店街のような場所を探す必要があった。間違うとマクドナルドしか手が無くなる。序に、夜はココへ行こうと思えるお店も探して置く。パン屋はどこでにもあった気がする。スーパーも。ただスーパーはパックされた商品をというのでなく、店頭に人が居る具合で、注文をする必要があった。つまり会話が必要だった。それが楽しく都合良く、一切れ二切れでもハムを買う事が出来たと思う。

生きるためには食べなければならない。観光地を巡れば食べる所もあるだろうけれど、より高価でそれほど美味しくはないだろうし。どうせ食べるなら地元の人が行くようなお店がいい。失敗もあったけれど、美味しい食事も数多く。

サンドイッチは、駅や商店街にならお店もあったと思う。それで済ませる事もあったし、パンを買って広場でと言うのは日常になっていた。日本では例えのない印象だ。


■パン記事は以下の6つです!
パン①・・・大福より「パン」だった。
パン②・・・歯が立たないドイツパン。
パン③・・・北欧でサンドイッチ
パン④・・・パリで街角フランスパン(バケット)
パン⑤・・・番外編はオンネトー
パン⑥・・・パン屋を設計する。