パン④・・・パリで街角フランスパン(バケット)

フランスのパリは1週間以上を過ごしたと思う。観るべきが多く、いつまでも居られる街だった。夜遅くまで開いていると知り、明るい内に建築を、夜はルーブル美術館を決め3晩は通ったろうか。見切れなかったけれど。

近代美術館のあるポンピドーセンターは夜遅くまで開いている図書館と食事処かあった・・・近くのモールだったか、で食事の後に図書館で過ごしたかな。毎晩通っていたと思う。

フランスでもサンドイッチは常であったのだけれど、ココではパンは「バケット」、所謂フランスパンがメインになっていた。硬く質素な細長いパンだ。昼近くなると匂いに釣られパン屋が探せた。この頃は建築を訪ねる際に、パリは大きいな街なので地下鉄を使うのだけれど、最寄りの駅から建築までの道で必ず商店街などを探し経由するように出来ていた。

午前11時も過ぎれば、街角のパン屋にバケットが並びだし、思わず手にしていた。今となっては思い出補正もあり、あの唯のバケットが一際美味しく思われ、唯のバケットがなかなか今は手に出来ない。バターを入れてフワフワに柔らかく焼かないで欲しいよ。何でも甘く柔らかくが良いわけではないのだ。

日本を旅するパン文化の外国人は困るのだろうな、と思う。



モンマルトルは観光地に違いない。けれど、そこそこ地元の生活が残る場所に思えた。そんな街角でアドルフ・ローストリスタン・ツァラ邸があったりしてビックリした。フラフラと歩けるくらいに安全で、迷い込んだのは小さな教会だった。中を覗き込むと・・・どうぞどうぞと人が手招きし、半ば強引に引き入れて下さり、夜のミサに参列した時の一枚がコレ。

教会はどこも門戸が開かれている。日本の教会はどうなのだろう?数年前に訪ねた広島の世界平和記念聖堂(教会)は、早朝でも鍵は掛けられずにいて自由に出入りが出来た。きっと何処もそうなのだと思う。

ミサの後は様々に会話に参加させて頂いたと思う。こちらは片言英語なので合わせてくれたと思う。何せ、カラオケボックスかと思う程楽しい時間、貴重な経験をさせて頂いた。


印象に残る街角フランスパンは、コルビュジェのラ・ロッシュ邸を探し、割と長々と歩いた時だった気がする。街角で見つけたパン屋は特に印象的で、笑顔で店員さんい案合い頂いたからだったのか、美味しいパンだった。焼き立ては実に良い匂いで、ハムチーズ調達前につまみ食いしながら歩きだしたのだけれど、すれ違い様に「少し分けてくれ!」と声を掛けられた。身なりは整った人だったのだけれど、パンを分け与えるのは文化なのだろうか。それとも、私が満面の笑みで美味しそうに食べていたからなのか?・・・とても不思議な体験だった。


フランスパンは一食には多過ぎ、カバンに入れておやつにもしたし、2日は楽しんだかも。実に便利だ。古の旅人はパンを持って出かけたのだろうなーと思う。


■パン記事は以下の6つです!
パン①・・・大福より「パン」だった。
パン②・・・歯が立たないドイツパン。
パン③・・・北欧でサンドイッチ
パン④・・・パリで街角フランスパン(バケット)
パン⑤・・・番外編はオンネトー
パン⑥・・・パン屋を設計する。