昔の防火窓 (21.12.07 写真を追加)

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今は住宅用サッシでも「防火設備」は透明ガラスが使える。通常は網入り硝子が標準、その網入り硝子も以前はこのようなガラスだ。大きめのピッチで菱に入る網(ワイヤー)は、今でも防火設備たるのかな? ガラス製造時に無理やりワイヤーを入れ込んだようで表面は凸状、大昔のフロートではないガラスのような緩く優しく歪んでいる。

フロートガラスは溶融した金属、つまり液体の上に浮かせる事で均質で平坦に製造されたガラスの事。この網入り硝子は凸凹で不思議。

写真は朝焼けの風景、菱状の凸凹が乱反射し明暗を付ける。おまけに結露しているので一層、魅惑的? 結露に映えた像の集積で伺い知る外は既に夜明けを迎えているのかー




時々は近寄って眺め、しばしば写真を撮ってみたりするのだけど、どこに焦点を合わせて良いのか分からない。

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網となるワイヤー部分は凹み、囲まれたガラス部分は凸となり、レンズの様。
製造時に冷やす際、膨張率の違いでこうなるのか。

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雫を撮る時と同じで、ワイヤーに焦点すると像はボケ、レンズに歪む像を撮ろうとするとワイヤーはボケる。結局は虚像を眺めている気がする。ただ、綺麗だなーと眺める。