2021-01-01から1年間の記事一覧

ネコ 【光明寺】

「おやおや、ココかい?」・・・と言う具合だろうか?突然の事で、馴染まない気配はあり不安そうではあるけれど、どうか居座って欲しい。ダルマさんが転んだの舞台となる、お寺のエントランスホールに置かれた大きな置時計、その横の隙間だ。正直を言えば、…

ダルマさんが転んだ! 【光明寺】

お寺のエントランスホールには寄贈頂いた古く大きな置時計が在る。時計の左側のスリット窓は光を左側の壁に映えるので、玄関を入ると壁に光がある。真正面から眺めると床から天井までのスリット窓、普段は光を感じるだけの存在。ここの壁に時計が置かれた。…

お寺の、ある法要の姿 【光明寺】

お寺の設計では数多くのシミュレーションをした。通常行事においては最大規模の報恩講をどう切り抜けるか?小さな法要はどう使うか?様々を考えた。1年を通じて全ての行事に参加をさせて頂き観察する事を許して頂き、檀家様の皆様がぶしつけな私の問いにも丁…

回遊動線【光明寺】

先に書いた動線のお話、プランの一部分を切り取って案内した図案を比較しようとGIFアニメーションにしてみた。つまり、パラパラ漫画。徐々に収斂するメタモルフォーゼが見て取れるかと思えば、想像以上にバラッバラであった。箱を決めて間仕切りの調整のみと…

コンパクトな動線 【光明寺】

音更で設計をしたお寺の住職と、先日は他愛のない会話をした際に改めて『動線の短さ』を話されていた。動線の要はエントランスホール、勝手の良さをどう作り上げるか?設計の際は一緒に相当な苦労をした我々の成果 !が今在る。お寺のエントランスホール。訪…

”veil”に包まれる川面

ベール (服飾)、ヴェール(veil) - 女性用の帽子として用いる薄い布。ウエディングベールなど。多くは頭の上から顔を隠すようにかぶせる。かつては悪魔などから身を守る効果があるともされた。 転じて、物事の真相や本当の姿がわかりにくくなっている要因を…

昔の防火窓 (21.12.07 写真を追加)

今は住宅用サッシでも「防火設備」は透明ガラスが使える。通常は網入り硝子が標準、その網入り硝子も以前はこのようなガラスだ。大きめのピッチで菱に入る網(ワイヤー)は、今でも防火設備たるのかな? ガラス製造時に無理やりワイヤーを入れ込んだようで表…

織物のよう。

何時しか、シーズン初の雪夜を撮る。降雪は夜更けが多いような気がする。車の往来は少なく道路を渡る人もない深夜、最初に踏まれたタイヤ跡には既に雪が載り、新しい後ほど道路の色が浮き出て濃い。僅かな雪の厚さの違いで出来るグラデーションが綺麗で織物…

重力波

2015年9月14日に人類が初めて検出した「重力波」はブラックホール合体で生じたもの。36M。+29M。=62M。+GWM。:太陽質量GW:重力波太陽の36倍と29倍のブラックホールが合体して62倍のブラックホールが生まれ、太陽3個分のエネルギーが重力波として放出される。…

石材

石は建築材料でもあり、古くから材料として活躍している。地震がなく地盤を岩盤が基本となる地域では組積造の主材料として石は使われている。例えばヨーロッパの多くの地域では石積みの建築が数多くある。地震の多い日本では組積造の建築や構造物は基本的に…

石器!

石器づくり体験という機会があって、興味が高じて参加した事が2度もある。貴重な黒曜石を粉々にしてしまった罪深い機会にして、とても貴重な体験。縄文時代や旧石器時代の人は「原始人」ではなく今の人と同じ「人」、しかも類まれなる知識と見識、感性の持ち…

石器から知る事。

何時しか、北海道のかつての姿に興味を覚える。縄文や旧石器時代への想像はとても楽しい。中でも石器には魅力を感じていて、この本は2度目の完読。シリーズ「遺跡を学ぶ」012北の黒曜石の道 白滝遺跡群著者:木村英明 2005年2月発行 新泉社正直、難しい。専…

薄い水面

春先かと思う程に水量が増している豊平川、眺めていると数日の雨がどれ程に影響するのか想像を超える。河川に踏み入れないのでモクズガニの在巣が確認出来ないのはとても残念だ。何時もの夜更けの散歩、この日はカメラを持って行ったので、折角なので撮る。…

諦めて、粘る事を諦めないぞ。

大変に都合の良い性格で、ここ数日で記した記事は見事にアトリエの窓や屋上から、豊平川の近所と恐ろしく狭い身近な場所での事であった。・野鳥を観察すべく遠くまで行く事はなく窓から。・天体ショーを場所や設定を選ぶ事無く屋上から。・自転車に乗っても…

月食

雨が降り出した時は月は見られないのだろうなーと思いつつ、そろそろか?と一応は窓を開けてみると月が出ていた。寧ろ済んだ空だった。西に沈んだはずのお日様は、東から昇る月を真下から照らしているように見える。・・・違う。地球から見て真逆に位置した…

鳥笛

鳥笛(バードコール)が見つかったので最近はいつも机の何処かに置いている。しばしば賑やかになるお隣さんの庭の栗の木、窓を開けると同じ声色の数羽が居る様子だったので、とうとう鳥笛を使う。葉は枯れ透けて奥まで見えるのに普段は何処に居るのか姿を現…

7スライス。

スライスチーズと言うものがある。パンに挟んだり、のせ焼いてとろけさせてみたり。パッケージにはチーズトーストの絵がある。これが7枚入り、不思議な枚数だ。スーパーで売られているスライスチーズ、合わせるなら食パンになるだろう。これでチーズトースト…

18年目だそうだ。

なかなか、思うよう書けません。書きたい事は多いのだけれど、きっちり書き切れないし、夜更けに勢いで書くと恥ずかしいものになるし・・・つい、何事も無い日常を記してしまう。気付いた事を主観的に書けてしまうからだと思う。設計は、設計図面はある種の…

『報恩講』の報が届く。【編集中】

音更はお寺の住職より写真が届いた。さりげなく撮られた様にお聞きしたものの、上下左右傾き含めとても綺麗に撮られていて、それが恐らくは報恩講を終えた後の本堂は内陣の姿、とても素敵だった。お寺には主たる空間となる『本堂』がある。本堂は人の集う「…

『沈』

衝撃的、或いは笑劇的?な事実を記す。本日、人生初めての『沈』を経験した。それは突然の事だった。突然であっても、その瞬間には走馬灯が過るはずではないのだろうか?あー!沈?そこから、アレコレと思い巡り・・・現実には、アレ?気付けば、美々川に立…

羽音。

間もなく11月という、ある朝は羽音で睡眠が途切れた。ハエやカではなく、ハチ程ではない謎の羽音の主が何者か?昼間開けた窓から入り閉じ込めてしまったかもしれないと主を探せば、窓辺に居たのは『イトトンボ』だった。朝方のまだ低い陽差しで撮られた写真…

解説者

先日放送があり、今年は見逃さずに済んだのは何とバレエは『ローザンヌ国際バレエコンクール』。バレエは、モイラ・シアラーが主演した古い映画『赤い靴』を知っている程度の知識しかないのに、テレビで眺めるだけにも関わらず興味深くとても面白い。 若いダ…

星夜の唸り声。

最近は朝ドラを観ているからというわけでなく、天気予報が気になる。失われた出歩く機会を寒くなる前に取り返したく、晴れを狙ってこの夜は久しぶりの支笏へ星を撮りに行く。本当はそのまま海まで行くつもりだったのだけれど、予報に反して苫小牧は既に厚い…

出合い様々

来週は雨がちで寒くなりそうな天気予報、雪降る前にと何かと焦る。午前中は天気が良かったので豊平川を散歩する。サケを実はまだ見ていない。果たして・・・今日の豊平川をパラパラと写真で案内。 幌平橋、通り行く人の少なからずが川を眺める。私も眺めたも…

札幌だな。

車で行ってしまおうか、地下鉄で行こうか悩んだ末に、自転車で行く。市役所を挟んでアチラとコチラに所要があり、車でも地下鉄でも結構歩かされるなーと思い、運動不足だし自転車で行くのが良いだろうと。今は街中での駐輪が極めて整われてしまい、止める所…

【Bookshelf】その④ 『外観』

本当は先日の『焚火会』後に抱いた印象を熱く記そうと思ったのだけれど、どうしても夜の落ち着いた時間にお酒を飲みながら熱く語り勝ちなブログ、感情的過ぎるなーと反省している内に随分と時間が経ってしまった。それでも、今記して置かなければ忘れてしま…

【Bookshelf】その③ 『模型』

【Bookshelf】のコンペは提案が選ばれクライアントにお会いしプレゼンテーションをする機会を得た。この時に備えて模型を製作した。優秀案になるまではお金の発生しない仕事なので、そもそも使える時間がない。大きな事務所で大きなコンペに参加できるならコ…

【Bookshelf】その② 『パース』

【Bookshelf】はコンペ優秀案で実際に建築をした設計になる。過程を述べると先ず、クライアントの要望が公示され2週間で応える提案を行う。そこから数名が選ばれ直接のプレゼンテーションを行い優秀案を選ぶ。そこで設計契約をし、見積調整の上で地域の施工…

豊平川の鮭遡上。

鮭が遡上のピークらしい。けれど、昼間に眺めた少し前は見られずだったので夜更けに訪ねた。雲が低く厚い夜の風景、雨の後だったものの水量はあまり多くはなく、淀みを濁す事を避ける程度だったらしい、まだ乾いた光景で空の潤いとは反する光景で、好みの光…

【Bookshelf】その①

先日は15年目に訪ね、改めて感じた事を設計時を振り返りつつ記したい。改まるのは恥ずかしいものの、今は訪ねる時に「自分の・・・」と言うのではなく、割と自然に建築に接する事が出来るので実はとても都合が良い。今なら設計の成果の一端を自分自身で確認…