薄い水面

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春先かと思う程に水量が増している豊平川、眺めていると数日の雨がどれ程に影響するのか想像を超える。河川に踏み入れないのでモクズガニの在巣が確認出来ないのはとても残念だ。何時もの夜更けの散歩、この日はカメラを持って行ったので、折角なので撮る。

中央に「魚道」のある「堰」・・・せきって難しい字だな・・・施工は極めて正確で正しく水平、流れる水は滑らかで薄い水面はとても速い。月明りはあったものの、とても暗く、撮影は長時間露光で25秒くらいだったかな。その間に相当量の水が流れ去っている。流れ去る直前に僅かに起き立つ波に映えた街の灯が次々と入れ替わりながら写った痕跡がこの写真。人の眼には見えない、瞬間を25秒間も積み重ねた画像。触りたくなるような幻想のテクスチャー。