豊平川の花火大会

今年は久しぶりの花火大会を屋上から楽しんだ。次の機会には近くへ行きたい。

以前は豊平川での花火大会がは一夏に3回はあったと思う。今は真駒内モエレ沼の花火大会の方が規模は圧倒的だろう。豊平川の河川敷では上げられる大きさにも制限があるだろう。けれど、街中の花火はそれはそれで味わい深い。

打ち上げ場所の近くにカモメが住んでいる。先日はペアだった。昨晩は驚いただろうな。

花火にも流行りがあるに違いない。立体的に広がるものやハートマークに展開するもののみならず、今年は実にカラフルだったように思う。写真左上の花火は打ち上げた後に火球が空に十分に広がり一斉に色付いた。一つ一つが大きく広がるのではなく緩やかにその場でたなびき、様々な色で夜空を埋めていた。花火自体のデザイン、工夫、構成、全体のデザインと、限られた予算と場所のなかでこの日の為に懸命に取り組んだ人があるのだろうな。






花火を撮る機会は稀、折角なので色々と試してみた。建築を撮る時など、夜景はやはり稀なので何時も困惑する。絞って撮れば良い、わけでもない。色々と経験しておくことに損はない。

この日は露光時間を1秒~6秒くらいで撮った。花火単体の時は露光時間を長めにして花火が開く寸前にシャッターを切れば、綺麗に撮れる。多数が打ち上がる場合は短めに設定し、大きめの花火の開くタイミングでシャッターを切れれば綺麗に撮れた。
露光時間を逆にすると、単体では寂しく、多数の場合は空が燃えてしまう。花火が開く瞬間を狙うにはタイミングを合わせる必要があるのだけれど、日本の花火の心地良い「間」は共通なのか、分りやすいように感じた。




毎年の恒例行事の無いのは不安、再会は嬉しい。序に過去の写真を眺める。


2018年の花火は中島公園から。月が東の低い位置に見えたので、いつも池を眺める場所でなら花火も揃うかな?と思い立ち、慌てて撮りに行く。池の反対側にある大きな樹木はその後ろに街灯があり、夜は樹幹が浮かび上がる。それが綺麗でしばしばカメラを構える場所だ。そこに月と花火を集めた写真は、どこかマグリットの絵の様で好きな一枚。


2017の花火は屋上から。たしか当日は天候が優れず、予報は雨だったと記憶している。所用で訪ねた街からの帰り道、沿道には交通規制を準備する大勢の人を見かけた。道路や橋を幾つか止め、車や人の往来を規制するのだから一大事だ。街中の大会の困難さを知る。延期したいけど人を集めたりその費用を思えばーとか、悩むのだろうな。


2016年の花火は屋上から。これはとてもお気に入りの写真だ。そらが赤く染まる。遠くの建物の屋上に人が大勢居て、その対比が面白い。花火がこれほど大きいとは!驚かされる。周囲が広ければもっと大きな花火や一体的な打ち上げも出来るのだろうけれど、流石に豊平川河川敷では限られる。ただ、街並みが迫る事もあって対比が出来るので興味深い。写真の大きなものも、打ち上げられた中では中くらいの大きさです。


2015年に豊平川の花火大会は足を運ぶ。夜の散歩の場所、この日だけは人で溢れる。豊平川河川の草木の藪が黒く広がり、その奥に街並みが見える。そこに花火は色を添える。街並みと対比させて撮ってみようかな?と。広角レンズで撮るのは極めて楽しいけれど、望遠側で撮れば街並みを背景に出来るので、どこでの花火大会かを表現できる。実はこの写真にはテレビ塔が写っている。混みあう幌平橋でカメラを構えられればテレビ塔と花火が撮れるのかな?


2014年の花火大会は、初めて河川敷で眺めた。どこまで近寄れるのだろう?と際まで行き眺めた。光った瞬間に爆音を体感する経験は新鮮だった。正直、圧倒されて綺麗に撮ろうとも考えず、広角レンズ一杯に花火を入れて撮ってみただけであった。


2013年の花火は屋上から。この時に初めて一眼レフカメラで花火撮影にトライする。花火など撮った事がなく、撮れるとも思っていなかったので挑戦だった。試行錯誤し、ある程度露光時間を長くすればと気付く。

ひょっとして綺麗に撮れるのかもしれないと思い立ち、翌年はどうせなら近くでと河川敷に通う。今では年に一度のトライが恒例になってるようだ。何が撮れるのだろう?という興味と、こう撮ってみようという思惑、いつもの暗い夜空が光り輝く特別感をより楽しむ。写真は、2016年のが好きだな。それと、月も一緒に収めた2018年のも好き。今では