2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【 information 】アトリエからの案内

【2022.12.28】スケール感をどう検証しようか?パースを一気に何枚も製作して案内をしています。最後に一般的な事例とも比較しました。断面で眺めると、その違いは明らか!⇒【 スケール感の検証 】 ・ 田名部伸紀建築設計事務所の作品を案内。 ⇒【 WROKS 】 …

【 スケール感の検証? 】

折角、まとまって整理が出来たので一覧にする。見比べるのは、なかなかに楽しい。■【MoAi in ny】の検証! ■【 DOMA/NATORI 】 ■【DOMA/Hakodate 】 ■【 DOMA/Yamanote 】 ■【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】 ■【 Bookshelf 】 ■【 Compact house 考 】 …

スケール感の検証を。

スケール感の検証を期せずして検証しだし夢中になる。スケール感の比較に「一般的な住宅」を想定する。在来木造建築として柱の高さは2900mmの2階建、天井高は2.4m、1階のリビングのみ高天井とする。「nLDK」プランは、客間兼用の和室、主寝室、二つの…

珈琲豆

何時か数えようと思ってから何年が過ぎたろうか。改めて思い立ってからは数ヵ月・・・面倒くさい。レンズ替えて場所整えて数えて・・・始めたなら15分で終わった。満を持して、その成果を載せる。 銀メッキの軽量スプーンは20年の年季入りの愛用品だ。 【マ…

Compact house 考、スケール感。

【Compact house 考】で計画した住宅は架空の住宅、勢い余ってパースまで製作をした。3Dデータはそこそこ精密に作り込んでいたので、改めて断面を眺めてみた。人を置いてみると、大きさ感がより分かる。実現したとしても実際には見る事の出来ない断面の眺め…

【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】のスケール感を。

【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】は平屋の住宅、南には遮るものなく函館山を眺められる景観がある。東西に長い建築は、どの場所からも函館山を眺められる。お風呂からも。その南側には『ドマ』が伸び、庭へと続く。遊びに行った朝は、そのまま庭のデッキに…

【 DOMA/Yamanote 】のスケール感を。

【 DOMA/Yamanote 】は細長い四角い住宅が敷地に綺麗に納まった。長辺にドマ床が伸び吹き抜けの空間があり、シンプルな上下階のフロアが広がる。2階は間仕切り壁で仕切り、個室や趣味室、収納が造られる。階高を抑えた室内空間は一体的で、規模以上の大きな…

【DOMA/Hakodate 】のスケール感を検証する。

【DOMA/Hakodate 】の『スケール感の検証』を紹介する。傾斜地故の大きなメリットと、変形敷地故の難しさのある気難しい敷地と格闘した。自ずと建築は平面的にではなく立体的に構成させる事で、敷地や景観を使い果たす事を考える。100㎡に満たない建築なれ…

【 DOMA/NATORI 】のスケール感を検証する。

宮城県は名取市で設計した住宅【 DOMA/NATORI 】の3Dモデルは決定案の少し前に製作した。自然採光と照明時再現は厳密でなく、「スケール感の検証」のために空間表現を試みる。L字形プランを中途で切り、ドマのある室内を眺める。2階建てのプランは居室の配…

【MoAi in ny】のスケール感を検証する。

先に記した通りW観戦しつつ夜更けに取り組みだした表現の探求は、秋に、2年ぶりの道東にて設計した建築で得た空間体験に端を発する。自分が何を設計したのか?お寺のような大きな規模空間への挑戦、新築となる【 光明寺 】の空間は気に障ることなく次々と空…

W杯観戦記?

初めて観戦したのはイタリアのW杯、学生時代だった。製図室に住んでいた私は寝る為に部屋に戻りテレビを付けると、サンシーロスタジアムは発煙筒で白く煙り、地響きのような『歓声』が響き私の部屋を満たしてしまう。サッカーとはこのことか!と始めて知り、…

香炉

先日、江別の埋蔵文化財センターで出会ったこの『香炉型土器』が妙に脳裏に残る。いったい何に使ったのか?香炉?と台座の組み合わせのようだ。炉の部分は浅く煮炊きには使えそうにない。しかも、そこそこに大きい。テーブルの上に置けば、土鍋ほどは占有し…

リノベーション

既存建築の改修を「リフォーム」とか「リノベーション」等と耳にする。ニュアンスには違いがあるものの明快な区分はなさそう。大義にはリノベーションだろうか。これまで設計してきた建築を考えると、改修の大きな目安は30年~40年が節目になると考えている…

【M邸】住宅の改修 その② 工事。

リビングの吹き抜け!床で塞ぐのは謀られる。設けるなら?どうするかに思い悩む。 床を設けた!壁掛けのパネル暖房の暖気が上階へ伝う開口が設けられている。吹き抜けは塞がれたものの、リビングの寛ぐ空間の閉塞感は少なく、手間だったろうに大工さんは釘も…

【M邸】住宅の改修 その① 計画。

とある住宅の改修の相談を頂いた。思い入れある住宅とそのご家族・・・家族は増え、成長もされている。当時は私も若かった。コンパクトでスケール感も良く、仕上の質の高い住宅が改修の舞台となる。要望は「新たなスペース」であった。受験生となる長男と妹…

チカホで【 百年記念塔 Digital Reconstruction 】

夏にギャラリーで催した【 百年記念塔 Digital Reconstruction 】、1月にチカホで展示をする事になった。日程は未定。果たしての「チカホ」。札幌駅から大通りまでの地下通路のような、オープンで雑多な場所の一角で綺麗な展示が出来るのか?アピールが出来…

白滝の黒曜石。その⑤ 接合資料

『国宝』には、この【接合資料】も含まれるらしい。これが何か?知ると極めて驚く。不可能と思われる仕事の成果で、誰がどうして「これに取り組もう!」と言い出したのか?この成果へのストーリーはドキュメンタリーとして是非とも残して欲しい。白い部分が…

白滝の黒曜石。その④ 空想編

今から1万5千年程前の氷河期の北海道では、『あら、素敵なナイフですね。白滝産?』『やはり刃物は白滝産の黒曜石に限るな!』という会話が在ったのかもしれない。『黒曜石の在庫が乏しいの。採ってきて!』『えぇ?今年も?大変なんだよ~』という夫婦の会…

白滝の黒曜石。その③ 技法

洗練された加工技術があれば、このような石器を使う事が出来る。『細石刃』と言う。先に案内をした書籍『北の黒曜石の道 白滝遺跡群』から引用する。カミソリの替え刃のような薄く鋭い石器を骨や木に溝を掘って嵌め込む道具が既に使われていたらしい。その加…

白滝の黒曜石。その② 石器に挑む。

実は一年程前に『石材』について記していた。並列して『石器』についても記していた。更には博物以外の資料として『北の黒曜石の道 白滝遺跡群』の書籍も案合いしていた。興味があればリンクを辿ってみて下さい。博物をすれば、綺麗な石器は必ず見る事が出来…

白滝の黒曜石。その① 『国宝!』

少し前の事、新聞一面に石器が掲載されていた。一度描いた石器は忘れない。白滝の黒曜石による石器の一群が『国宝』になる!とのニュースであった。掲載されていたのはこの石器、スケッチは13年程前に描いたもの。まさか、日の目を見る日が来るとは!11年前…

朝。

右上は健やかな朝、左下は未だ夜の街。ある朝の日の出が印象的だった。石狩の海から寄せて来る黒い雲がもう少し立ち上がれば面白い構図になりそうな。LEDの街灯に照らされる夜の雪道は朝陽にも負けない程に明るい。W杯観戦のために先週は超早朝の生活スタイ…

チミケップ湖の闇

雪降る前にと訪ねた道東は一ヶ月程前の事、【佛願寺】の住職とは幼馴染でもあり、夜に一緒にチミケップ湖へ向かう。目的は?珈琲を飲むために。嗜好の珈琲は場所を選べばより美味しく、チミケップは実に相応しい。本当は星夜に訪ねたいと何時も思うのだけれ…

佛願寺 その④ スケール感の検証

設計した建築は図面があるので、後に如何様にも検証が出来る。先に記した【光明寺】の『スケール感を科学する』は自分自身が興味深く、秋に訪ねた【佛願寺】も改めて検証を試みる。数十人、100人単位で人の集う場所は用途に応じる事が多く、お寺の『空間の質…

佛願寺 その③ 納骨堂

佛願寺の納骨堂、正面に据えられた阿弥陀様にのみ照明を灯し、全長26.5mを歩くのが好きだ。写真は竣工時のもの。暗くして撮ると誘導灯の緑が邪魔をするけれど。同じ場所に在った旧納骨堂は古い建築で、納骨壇に囲まれる室内の夜は暗く静か、なかなかであっ…