【M邸】住宅の改修 その② 工事。


リビングの吹き抜け!
床で塞ぐのは謀られる。設けるなら?どうするかに思い悩む。


床を設けた!
壁掛けのパネル暖房の暖気が上階へ伝う開口が設けられている。吹き抜けは塞がれたものの、リビングの寛ぐ空間の閉塞感は少なく、手間だったろうに大工さんは釘もビスも現わさずに仕上げてくれる。一安心。


設けた床!
無垢のフローリングまでは考えず、硬質の塩ビタイルとした。当初は悩まれたクライアント、サンプルを眺め悩み、選ばれた仕上。これで確かなスペースが生まれた。


ロールスクリーンを下す!
なかなか完璧な個室が生まれた。外からは、夜は行灯となる新たな光景が住まいに現れた。これまで住まいの中心だった吹き抜け空間は、仮設のスペースなのだけれど確かな・・・女王様的スペースにも見えた。妹さんのスペースに実に相応しいのかな?

工事!・・・?
床工事後に訪ねる予定だったものの、新たなスペースの主となる娘さんが風邪で寝込んだらしく、一先ず写真確認をさせて頂くと・・・新しい床に置かれたベッドの上でVサインであった。子供は元気だな。


受験本番は来年、再来年の事。その後の展開は是非ともお聞きしなくては。

刹那で簡単な工事ではあったけれど、この住まいにおいては初めての核心的な変化になる。住まいは時折の要望に応じて変化して良いし、その可能性があるのは楽しい。設計時にどれほどのシミュレーションをしても、要望が生まれた時にしか解決策は見つけられない。そういう将来までをデザイン出来るのは、より望ましい。だって、その方が楽しいし。今は、次にどんな報告が届くのか?期待してしまう。



リフォームは面白い。この工事のように、現にある生活環境の更新は基本ではなかろうか。30年後なら、断熱改修や水廻りの更新も考えられる。時折に応じた改修は相談頂ければ提案したい。


■記事一覧
【M邸】住宅の改修 その① 計画。
【M邸】住宅の改修 その② 工事。