【佛願寺】

【 佛願寺 】

本堂は古く、建築された場所は今とは違うらしく、曳家をして今の位置に落ち着いて久しい。この本堂を曳家するとは?信じられない事なのだけれど、携わった大工の棟梁に直接お聞きしているので間違いない。この本堂は通りの正面に聳えていて、いつも印象的だ…

道東にて。

故郷の道東に暫くぶりに帰省したのは先月の10月末の事、片道300kmの距離を実感しつつ、道中の殆どが雨であったとしても出会う景色は心象を写すよう。心残りは満天の星空に出会えていない事だろうか。設計した建築は少なくなく、今はどうしているかを確かめ…

とある改修のための習作は、ピアノを加える。

ここまで作り込むつもりはなかったものの、「ピアノが無い」と注文がつく。なかなか、綺麗に出来た。20年前に設計したお寺の会館、当時の3Dモデルのデータが残っていて、再び使う機会だった。とある改修のための習作。鉄骨造の建築、この会館にはシルバーに…

とある改修のための習作。

ふと思い立ち、照明を組み込んでみた。大勢が居る最中では暗すぎるけれど、報恩講の夜や通夜等の際は、厳かな空間を提供出来るように思う。習作ではあるけれど、このような機会に検討をしておくことは有意義だ。 改修要望を越えて家具製作を考えてしまったの…

とある改修のための習作。

すこし検討してみようかな?と思ったものの勢い余り、ここまで作ってしまったので残して置く。自然光で健やかな空間を創った。パースでの再現は割と上手に出来ていると思う。シルバーのツインコラムも良い質感。

佛願寺 その④ スケール感の検証

設計した建築は図面があるので、後に如何様にも検証が出来る。先に記した【光明寺】の『スケール感を科学する』は自分自身が興味深く、秋に訪ねた【佛願寺】も改めて検証を試みる。数十人、100人単位で人の集う場所は用途に応じる事が多く、お寺の『空間の質…

佛願寺 その③ 納骨堂

佛願寺の納骨堂、正面に据えられた阿弥陀様にのみ照明を灯し、全長26.5mを歩くのが好きだ。写真は竣工時のもの。暗くして撮ると誘導灯の緑が邪魔をするけれど。同じ場所に在った旧納骨堂は古い建築で、納骨壇に囲まれる室内の夜は暗く静か、なかなかであっ…

佛願寺 その② 本堂

このお寺には古く立派な本堂がある。訪ねた際は、覗かせて頂く。ここが健やかなら安心が出来る。今は会館があるので使用頻度は低く、いつも綺麗に保たれている。内陣に明かり灯してくれたので、手持ちのスナップ写真ではあるけれど、一枚を案内。ちなみに伝…

佛願寺 その①

故郷の津別町にあるお寺、【佛願寺】は3度の工事を経て今に至る。これは納骨堂竣工時の、雨の後の薄暮の夜景。もう一度、出会えるとは思えない光景だった。 ■1期工事(2002年竣工)会館、和室、事務所、厨房、庫裏等を建て替える。■2期工事(2005年竣工) …

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画

先日の事、何気に眺めた美術番組は長きに渡る修繕を終えた唐招提寺。唐招提寺?御影堂?ではあったものの広間の光景を見て熱く思い出してしまう。3年程前に北海道の近代美術館で眺めた東山魁夷の障壁が映されていた。この空間のために描かれたものだったのか…

【 佛願寺 納骨堂/Butsugwan-ji Temple Ossuary 】

【 佛願寺 納骨堂/Butsugwan-ji Temple Ossuary 】2011年竣工/Completed in 2011 道東/Eastern Hokkaido 寺院/Temple 木造1階建/Wooden architecture 1 story 203㎡ ■blog記事 【佛願寺 納骨堂①】 この場所に、このような建築に携われた事は他に代え難…