【空間を科学する】

ド根性きんぎょ草

音更のお寺、『光明寺』の住職より頼りがあったのはしばらく前の事、この写真はとてもお気に入りです。どこからか舞い降りた種がアスファルトの目地で育った「きんぎょ草」らしい。逞しいと言うか、根性ある一凛。まさか、建築が花一凛の背景に出来るとは思…

様々な紅葉・・・実践編

紅葉には様々がある。そもそもはカエデ科、その種は羽付!!で実は寧ろ、そっちの方が気になるかもしれない。実は、並べた6枚の中に偽物が混じっている。わかるだろうか?先に解析した「紅葉」の「葉」の構造、その理解を基にした『生成ルール』に沿って亜種…

ふと思いついて、試みる。

夜更けに寝ようかな?と何かが緩む寸前に閃く。そういう事が時々ある。決まった時なら!! 効率的で確実なのにと思う。足りていない、という不足感が鮮明に脳裏に浮かび、それを補うヒントが閃いた。玄関先の露骨な開口が気になっていた。もう一枚、人が隠れ…

北向きのハイサイドライトのあるギャラリー空間

パースで北のハイサイドライトの『光』を表現するのは、とっても難しい。今なら出来ないか?少しだけ挑戦してみた。今回は、ここまで。本当に検証すなら「模型」が必要だ。模型は小さいけれど「空間」があるので光のシミュレーションは実際に極めて近い。模…

マンチェスター ”Manchester” の街を眺めた。

ネットで地図を眺めるのは、とても楽しい。時々、夢中になったりする。昨日は「対馬」を眺め楽しんでしまった。地図への興味は設計に関わるからに他ならない。「建築」は「場所に住まうための器」に違いなく、その場所を知る事は実に興味深い。合理的、効率…

【 スケール感の検証? 】

折角、まとまって整理が出来たので一覧にする。見比べるのは、なかなかに楽しい。■【MoAi in ny】の検証! ■【 DOMA/NATORI 】 ■【DOMA/Hakodate 】 ■【 DOMA/Yamanote 】 ■【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】 ■【 Bookshelf 】 ■【 Compact house 考 】 …

スケール感の検証を。

スケール感の検証を期せずして検証しだし夢中になる。スケール感の比較に「一般的な住宅」を想定する。在来木造建築として柱の高さは2900mmの2階建、天井高は2.4m、1階のリビングのみ高天井とする。「nLDK」プランは、客間兼用の和室、主寝室、二つの…

Compact house 考、スケール感。

【Compact house 考】で計画した住宅は架空の住宅、勢い余ってパースまで製作をした。3Dデータはそこそこ精密に作り込んでいたので、改めて断面を眺めてみた。人を置いてみると、大きさ感がより分かる。実現したとしても実際には見る事の出来ない断面の眺め…

【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】のスケール感を。

【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】は平屋の住宅、南には遮るものなく函館山を眺められる景観がある。東西に長い建築は、どの場所からも函館山を眺められる。お風呂からも。その南側には『ドマ』が伸び、庭へと続く。遊びに行った朝は、そのまま庭のデッキに…

【 DOMA/Yamanote 】のスケール感を。

【 DOMA/Yamanote 】は細長い四角い住宅が敷地に綺麗に納まった。長辺にドマ床が伸び吹き抜けの空間があり、シンプルな上下階のフロアが広がる。2階は間仕切り壁で仕切り、個室や趣味室、収納が造られる。階高を抑えた室内空間は一体的で、規模以上の大きな…

【DOMA/Hakodate 】のスケール感を検証する。

【DOMA/Hakodate 】の『スケール感の検証』を紹介する。傾斜地故の大きなメリットと、変形敷地故の難しさのある気難しい敷地と格闘した。自ずと建築は平面的にではなく立体的に構成させる事で、敷地や景観を使い果たす事を考える。100㎡に満たない建築なれ…

【 DOMA/NATORI 】のスケール感を検証する。

宮城県は名取市で設計した住宅【 DOMA/NATORI 】の3Dモデルは決定案の少し前に製作した。自然採光と照明時再現は厳密でなく、「スケール感の検証」のために空間表現を試みる。L字形プランを中途で切り、ドマのある室内を眺める。2階建てのプランは居室の配…

【MoAi in ny】のスケール感を検証する。

先に記した通りW観戦しつつ夜更けに取り組みだした表現の探求は、秋に、2年ぶりの道東にて設計した建築で得た空間体験に端を発する。自分が何を設計したのか?お寺のような大きな規模空間への挑戦、新築となる【 光明寺 】の空間は気に障ることなく次々と空…

佛願寺 その④ スケール感の検証

設計した建築は図面があるので、後に如何様にも検証が出来る。先に記した【光明寺】の『スケール感を科学する』は自分自身が興味深く、秋に訪ねた【佛願寺】も改めて検証を試みる。数十人、100人単位で人の集う場所は用途に応じる事が多く、お寺の『空間の質…

空間を科学する・・・【光明寺】のスケール感 その⑤

科学ではなく「考察」が正しい。空間は連続するけれど、全てを見通せるわけではない。シーンとシーンが繋がり空間を経験する。設計では図面やスケッチ、模型を使い「スケール感」を大切に空間を求めた。図案化をしたので、シーンを順に眺めてみたい。①「境内…

空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その④

境内の空間を、⇒その①、⇒その②、⇒その③で解説を試みた。導かれた先の境内は?人の写っている写真はなかなか載せられないので、CGパースで案内。スケール感を抑えた佇まいが自慢の光明寺。全長70mの巨大な建築だけれど、人が大きく見える。境内とは言って…

空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その③

ヴォリュームで眺めた考察その②を、もう少しリアルに眺める。設計時にパース製作用に作った3Dモデルがあるので、直ぐに再現できる。 交差点が直交していると勘違いしている時に認識する「境内空間」。 建築の効果を加えた実際の「境内空間」。我ながら、竣工…

空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その②

空間の考察、その①に続いて立体的な解説をしてみたい。先ずは、簡素なモデルを使って説明を。国道からお寺の建築と境内を眺めると、じっくり観察すれば別として、車で移動するなら、この様なヴォリュームに捉えられると思う。この目線では、道路は直交してい…

空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その①

音更で設計した光明寺、その敷地には特徴があった。一般的には利用されない特徴に違いないけれど、この設計では上手く利用する事である効果を引き出している。ギリシャの柱はエンタシスと言い、中央にむくりをつけ視覚的に中央が細く見えないよう配慮してい…

空間を科学する・・・【Bookshelf】の庭

「科学する」と書けばやや仰々しいけれど考察は設計に欠かせない。もともと正解のない「空間」をどう把握するか?指標らしきはある。読み返していた古い本、芦原義信さんの「街並みの美学」(岩波書店)は学生時代にお世話になった一冊だ。随分と影響を受け…