ド根性きんぎょ草


音更のお寺、『光明寺』の住職より頼りがあったのはしばらく前の事、この写真はとてもお気に入りです。

どこからか舞い降りた種がアスファルトの目地で育った「きんぎょ草」らしい。

逞しいと言うか、根性ある一凛。まさか、建築が花一凛の背景に出来るとは思わなかった。行く末はお尋ねしなかったのだけれど、この2週間後に、より大きくなったきんぎょ草の一枚も届く。この頃は駐車の際に間違えて踏んでしまいそうだけれど、今は避けたくなる程十分に育っている様子。

お寺の境内、様々が楽しい。

先日は地域の火災予防訓練がなされたらしく、境内では実際に消火訓練も行われたのだとか。お寺には今も公共性があり、地域と共に在る姿はより望ましいのだと思う。

 


以前にこのお寺建築のスケール感覚を図解した。 その図案を一枚にし序に、右下に赤い点「きんぎょ草」を置いてみた。昨今は住宅も大きく花一凛の背景には厳しい。労して得た実感ある空間は花一凛にも映える。この一枚は自身の設計を改めて思い知る。


境内についても以前に記した。低く長く伸びる建築は長大、雄大」なファサードとなる様にデザインし、同時に、その大きさ故に威圧的とはならないスケール感も求め設計をしている。建物は大きいのに人は小さく見えず、寧ろ人が大きく見える、建築。境内に居る人が疎外感なく楽し気である光景を境内に!と考えた。

・・・言葉では容易に書けるのだけれど、実際にコレを設計するのは容易ならざる事。「この場所」、「この建築」となれば事例もない。写真は案内をしているのでリンクを⇒【光明寺】


境内での消火訓練の様子は楽し気でした。嬉しい報でした。そして、きんぎょ草の一枚は想像を超えていました。住職は色々と取り組まれているらしく、お話をお聞きするのが楽しい。様々な可能性を覚えます。