境内の空間を、⇒その①、⇒その②、⇒その③で解説を試みた。
導かれた先の境内は？
人の写っている写真はなかなか載せられないので、CGパースで案内。スケール感を抑えた佇まいが自慢の光明寺。全長７０ｍの巨大な建築だけれど、人が大きく見える。境内とは言っても駐車場なのだけれど、それでも、ここは子供の居る風景が映える。
設計時に数多くのお寺を視察している。立派で大きなお寺はあったものの、実は、人の居る風景の映えるお寺、境内は見られなかった。人の集う場所は、人が主役となる空間がイイと思う。威圧するような存在ではなく、人と寄り添うお寺の建築を設計した。
1/100で製作した模型に人を置いた時、スケール感が整ったと実感出来た。断面検討時に、そちこちを緩く設計すれば楽に速く終われるのだけれど、そうすると30cm、50cmと直ぐに暈が増えて「緩い空間」が生まれてしまう。緩い空間を後に救う事は不可能だ。常にギリギリを攻める緊張の設計が欠かせない。
この境内に実際に立ち眺めたなら、建築をどう感じるだろう？これも感性への問、実体験以外には説明が出来ないスケール感、機会があれば是非試して欲しい。
パース効果に誘われて辿り着く境内、そこで出会う建築のスケール感。どうしてそこまで求める必要があったのか？それは本堂に在る御本尊と、どう人は出会うのか？のシークエンス、空間体験の物語を考えての事だった。
余力を絞り、この機会にそこまで解説を試みたいと思うのだけれど・・・何時になるかは不明。
■関連リンク
・空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その①
・空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その②
・空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その③
・空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その④
・空間を科学する・・・【光明寺】のスケール感 その⑤
以下にスケール感の検証リンクを。
■【MoAi in ny】の検証！
■【 DOMA／NATORI 】
■【DOMA／Hakodate 】
■【 DOMA／Yamanote 】
■【 DOMA／道南（South Hokkaido) 】
■【 Bookshelf 】
■【 Compact house 考 】
■【 一般的な住宅との比較 】
■【 佛願寺 】
■【 光明寺 】
