空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その③

ヴォリュームで眺めた考察その②を、もう少しリアルに眺める。


設計時にパース製作用に作った3Dモデルがあるので、直ぐに再現できる。


交差点が直交していると勘違いしている時に認識する「境内空間」。


建築の効果を加えた実際の「境内空間」。

我ながら、竣工後には何度も通り過ぎる実験検証を果たしている。スーっと吸い込まれる印象を覚えるかな。何だろう?何を見たんだろう?と自身で感じる。

この効果は本物か?それは実際に体験して確認して欲しい。感性が磨かれます。


設計の際は実際に外から様々に眺め観察し、敷地がどう見えるのかを検証した。考察は1/200スケールで製作した周辺模型を使い、幾種ものヴォリューム模型をおいて試し、最も効果のある姿を探している。




例えば、百年記念塔のこの効果、以前にこのブログにも記しているけれど、感覚の琴線に触れる意味では等しい。記念塔の頂点は30度の角度で切り取られ、その延長線と地面の交点から引いた線で外壁に大きな目地が設けられている。回転するように線が刻まれているのだけれど、人は何故かその線を平行だと認識してしまう。すると、移動すると想像以上に塔は見え方が変化し驚かさる事になる。

塔は今も立っているので、この不思議も是非、体験して欲しい。建築の、空間の妙は楽しい。



■関連リンク
空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その①
空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その②
空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その③
空間を科学する・・・【光明寺】の境内 その④
空間を科学する・・・【光明寺】のスケール感 その⑤


以下にスケール感の検証リンクを。
■【MoAi in ny】の検証!
■【 DOMA/NATORI 】
■【DOMA/Hakodate 】
■【 DOMA/Yamanote 】
■【 DOMA/道南(South Hokkaido) 】
■【 Bookshelf 】
■【 Compact house 考 】
■【 一般的な住宅との比較 】
■【 佛願寺 】
■【 光明寺 】