ふと思いついて、試みる。

夜更けに寝ようかな?と何かが緩む寸前に閃く。
そういう事が時々ある。
決まった時なら!! 効率的で確実なのにと思う。

足りていない、という不足感が鮮明に脳裏に
浮かび、それを補うヒントが閃いた。

玄関先の露骨な開口が気になっていた。
もう一枚、人が隠れる壁を足そうかと悩む。
でも、重機で除雪するなら邪魔になるなー
一枚の壁・・・ルーバー壁を加えてはどうか?



エントランス廻りが落ち着いたように思う。
一枚の壁を足し増しした事で奥行きが生まれ、
人の出入りの場所、開口がやんわり隠される。

車庫も並ぶ構成なので、雑多に見えがちの
正面に綺麗なファサードが出来た様に見える。

玄関開口のみなら、象徴的に設える事は出来る。
車庫が並ぶと、どうしても生活感を拭えない。



未だ色々とあるけれど、とりあえずは一案。

閃いた瞬間が夜更けでも、忘れぬ内に取り組んだ。
忘れてしまう事も多々なのだけれど。
具現されるかは不明、一案としての提案は出来た。


モデリングから計画案の過程を眺める。


①建築のヴォリュームを確認


②濃淡をつけてヴォリュームを分割。


③質感を与え、より現実的に検討。


④デザインがまとまる。



この建築の正面は南側、開口が並ぶ。対して、
道路に面する北側は表のファサードになる。
ここで内部の構成を露出しては泥棒に狙われる。
或いは生活感が滲み出てしまう。
一般住宅は正直、外観を眺めるとプランは
容易に想像できてしまう。それは退屈だ。

この面だけを眺めると、何が何だか!?です。
人を優しく迎え入れてくれそうに見える。
やんわりと包み隠され、出入りは奥まり、
突如として玄関に向き合う事はない。

『外』から『内』へ、移動は緩やかにして、
シークエンスは地勢に沿い自然に変化し、
動線は劇的と言って良く、辿り着く場所は
プライベート性は確保され落ち着けるはず。