鳥笛

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鳥笛(バードコール)が見つかったので最近はいつも机の何処かに置いている。しばしば賑やかになるお隣さんの庭の栗の木、窓を開けると同じ声色の数羽が居る様子だったので、とうとう鳥笛を使う。

葉は枯れ透けて奥まで見えるのに普段は何処に居るのか姿を現さない鳥たち、まぁ私が鈍くて見つけられない可能性は否定しないけれど、鳥笛に誘われてか近くに姿を現してくれた。聞き覚えの無い鳴声(鳥笛)の主を探しているようにも見える。時々鳴くリズムが合ってみたり、逆に合わせられていたりと、やんわりと会話している気がした。

カメラを出して撮ってみれば、それはヒヨドリであった。渡る鳥なはずだけれど定住しているのかもしれない。年中、見かける気がする。野鳥?と呼ぶには随分と都会派な野生だな。割と大きな鳥で鳴声も騒々しく奇麗で、頭の上の毛は逆立てる事も出来る。毛を寝かせたり立たせたりは何かの意思表示なのだろうか?トサカを逆立てられる能力は春に出会ったヒバリと同じだろうと思う。

出会ったのは夕暮れ前、暗くなれば飛べないだろうから、きっと近所に住んでいるのだと思う。何処に住んでるんだろう?


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ヒヨドリのトサカを立てる所が写っていた。鳥は猛禽類やカラスは目が良いらしい。他の鳥も目は良いのだろうか?眼球は動かなさそうなので首を動かし、頭ごと対象を向く。このトサカの具合は仲間から識別できる差異なのだろうか?ひょとして「表情」として発達したのかもしれない。喜怒哀楽で言えば、喜怒はこれで表現出来そうだ。首を傾げれば哀を、嘴を開けば楽を表現すれば豊かかな。これに鳴声を加える。次の機会には是非、トサカを何とかして会話に参加したい。