2021-01-01から1年間の記事一覧

【Bookshelf】15年

私にとって転機となった住宅がある。 その建築、【Bookshelf】が15年を迎えた。 関係者一同より『花』を贈る。花を贈るだなんて、カッコ良い事をした。ただ、正直を申せば花はまるで分らない。住宅の写真を案内し、欲しいイメージを伝え、花屋さんに相談、応…

空の模様

これは数日前のもの、雨上がりの夕焼けは美しい。雨粒の下たる電線、塗れた路面に差し込む低い陽差しの弱い照り返し、逆光で暗い街並みとそれらとの対比、所々に見える低い雲の奥の青い空、陽と対側で暗さを作る陰る雲、後ろから陽を浴びて色付く雲、隙間か…

弾ける

先日書いた記事の末尾に載せた、お隣さんの栗の木、頂上にある栗がとうとう割れた。ぶくぶくと膨らみ、最後に弾けた!と言う風に見える。枝葉の間に見え隠れしたのはヒヨドリだろうか。栗の実は種なのだろうか?植えたら木になる?桃クリ3年で木になるのだろ…

【 project S寺 】その後。

正式に順延となったお寺の納骨堂の計画、気持ちを込めて設計に挑戦をしていたので残念な思いは強い。無理をする時期ではないと理解が出来るし、気運をどう温めるか、待つことも必要だと思う。正直、この屋根はどう造ろうか?スケッチに描きだした時から悩ん…

建築書籍

縄文探検隊の筆頭メンバーでもある本の行商が久しぶりに訪ねて来られ、つい、買ってしまった。たっかい本だな。建築書籍に手が伸びるのがしばらくぶりなのにも驚く。どうも内向きな思考から逃れられずにおかしい昨今、解放してくれるのは本に違いない。テレ…

祝日の豊平川、お裾分けの栗

雨の雷の予報の祝日、朝から晴れ渡っていた。ちぇっ、なんだよ。何ならと散歩に出かけてみれば広がる曇り空。ちぇっ、なんだよ。 特に暗めに現像すると良い具合の空模様が写っていた。天気の崩れる時の空が魅力的だと言う事を忘れていた。街並みの奥に藻岩山…

トーチカの銃眼はどこを向いているか?

昨年の秋に訪ねた道東の縄文探検は実に落ち着いた、今しか無い絶妙のタイミングだった。写真はその際に出会ったトーチカ達のもの、とても印象的で強く印象に残る。ちなみに今年は道南か?等とタクラミが幾つもあったのに順延だ。北海道の新聞にトーチカの記…

21.09.12 カーリング

台風か何かの影響で風が強く日曜は雷予報でもあり、何処へも行けないな~と残念な思いで過ごした週末は昨日の午後、テレビではカーリングが放送されていた。長丁場なのできっと何処かでテレビの前を離れるだろうと思っていたら、しっかり釘付けにされてしま…

何時もの夜を過ごす。

最早、ここに来るのは『モクズガニ』探しが本命に違いない。一目見なければ絶滅したか!と心配になってしまう。以前みつけた3匹が全く見当たらない。大きな一匹はおそらく河口へ向かったのではと想像している。他の2匹は住処を替えたのかもしれない。近場に…

『縄文時代はいつからか !?』小林謙一/工藤雄一郎 国立歴史民俗博物館[編] 新泉社

あるフォーラムの内容を書籍にした2011年に発行された本を手にしたのは数年前だ。なかなか読み進められずに放置したり、好みの部分だけ読んでみたりしていたものの、春先から適当に読み進めていて、やはり熱い夏場には放置はしたものの、「読み切ろう」と思…

『ストーリー・オブ・マイライフ』

なかなか手が動かずに過ごす夜更け・・・ひと思いに図面に向かい思い切って線を描きだす。手を動かしてみれば、思う所を絵にしようと描き始める事が出来、何とか朝までに描くべきを終え、更に次にも取り組み、昼食を差し込みエネルギーを補充すれば別の仕事…

果てして、何を書いたのか? 自分でも分からない。

私は元々、一般に特別な存在よりも自身の興味を優先する性質らしい。それは設計においても有用で、特別だろう景観に恵まれた敷地を特別視はしないし、当然ながらマンション立地優良地も気にはしない。どのような敷地でも出会えるなら、その場所の最も良い場…

雨降る。

最近はここに来ても、水の中の生物観察に忙しい。中でも「モクズガニ」は私にとってスターだ。けれど先日の雨が合図になったのだろうか?川を下ったのかもしれない。何時もの巣穴が空になっているようだ。旅立ったのなら、良い旅を!と思う。 或いは、ふらり…

断熱材

断熱材、これは【 MoAi in ny 】の工事風景より、気密層となるポリフィルム施工前の風景です。断熱材について書きたくなったので、書く。断熱性能が高くなると暖かい?わけではない。熱的に外の影響を受け難くする事が出来る事になる。それは魔法瓶(今は言…

「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著

ふと、寝る前に読む本をと手を伸ばしたのが、3年か4年前に読んだこの本だった。どんな内容だったのか記憶は曖昧だ。が、面白かった事だけは覚えている。「生命とは何か?それは自己複製を行うシステムである。」1953年の短い論文でDNAの二重らせん、対構造の…

小さなリンゴのお裾分け。

お隣さんの庭には栗の木があり、今年も実り始めた。今は、表面は柔らかいらしい。落ちる頃には痛いけれど、イガの硬さなど良くわからない。風船を膨らませるように日に日に膨らむのは見ていて気持ちいい。時に恐怖を感じるくらいの勢いだ。 そのお庭には様々…

夏の残しもの

10年ぶりの再会だろうか?思い出せない。・・・ちょっと、うれしい。

流し撮り。

知人がレースに出るというので、カメラを持って遊びに行ってきた。河川敷にあるカート場での、ポケバイ?のレース。早い時間帯は雲があったものの、晴天の猛暑であった。遠慮なく手足を露出していたので、猛烈に焼けてしまい、夜は痛くて寝られず。「流し撮…

マラソン

正直を言えば、オリンピックのマラソンの中継、沿道に拍手での応援ある風景は良いものに思えた。 一部は混み合っている様に見えたものの、ラッシュ時の地下鉄には及びそうにない。マスクを外して声を出し始めるなら悩ましいけれど、沿線の多くはソーシャルデ…

「寝技の女王」

柔道なんて4年に一度、オリンピックで観戦する程度ではあるのだけれど、どうにも面白い。安定したものを如何に崩すか?その崩れる瞬間を目撃する事が出来る。重力により安定した「重さ」が、その重さ故に崩れる。その感覚は設計にも通じる。建築おいて「重さ…

虫に食われようとお構いなく、とにかく空間に広く大きく展開する「葉」。葉の付く枝は幹の先端で実に細い。人形の手足を動かす黒い棒の様で、それが葉の位置を決める。そこに展開する葉はより太陽の強い頃に最大になるよう準備をしていて・・・葉は暑くない…

マンションのデザイン その⑤

分譲マンションのデザイン提案、その仕事の末に思う一案+αを案合する。その②で案合いをした■検討案③を使う。潔い巨大な垂直面を装飾ではなく、無駄を削ぎ落した最小限の要素だけでデザインを試みる、如何にも建築設計で挑む案。本当は白い壁面に窓を開けたい…

マンションのデザイン その④

■インテリアを考える。分譲マンションの定石を先ずは置いておいて、場所を考える。そもそも高価な設定は難しい敷地条件になる。つまり、使えるコストに限りがあるので、高級感を中心市街地並みとは行かないと予想できる。その内容で取り組めば、明らかな差が…

マンションのデザイン その③

★条件3.【道路との関係】片側2車線道路という大きな道、交通の流れが前面道路となる。その通りから直接的に玄関ドアがあると、何ともあずましくない。出掛けが直接的に道路面とは唐突過ぎる。ドア一枚で公私を区分するのは実に危うい。計画の状況から、し…

マンションのデザイン その②

分譲マンションのデザインは、例えばゴテゴテと飾るように設える手法もあるのだけれど、先ずはヴォリュームを活かしたデザインを考えるべく、素直に検討を始める。その①掲載最後のパースのように構造フレームが強調されると、太い柱と梁に囲われ重々しい。 ★…

マンションのデザイン その①

分譲マンションのデザイン提案の仕事をしたので、その設計過程を記す。分譲マンションは商品として開発した住戸を販売する事業になる。建築は事業の主体となり、如何に付加価値を見出せるか?はデザインのみならず広告やブランドなど様々が担う。建築として…

モクズガニ

豊平川で「モクズガニ」を見つけた。同じ場所で昨年だったか、見た事はあったものの、先日は3匹を見つけ、思い切ってカメラを持って撮影に行く。何時も街並みを撮影する場所、実は足元にたくさんの水生生物が居た。人によっては気持ち悪い写真かもしれなのだ…

久しぶりの高校野球観戦。

知人の息子さんが北北海道大会に出場しているらしく、知らせが何度か届いた。何時もは新聞で確認する試合結果、ふと調べてみるとLive配信のある事が分かった。旭川で行われている試合をライブで観戦、実に久しぶりに高校野球を眺めた。大量得点にも関わらず…

「サピエンス全史」

天気予報によれば水曜日までは最高気温は30℃越え、以降日曜日までは29℃。何か殺意を感じる夏本番。暑いだけで疲れてしまうし、日中は仕事にならない。日曜はとうとう諦めて・・・屋上の日陰で本を読んで過ごした。本と言うか、漫画なのだけれど。「漫画 サピ…

いい場所を見つけた。

写真、綺麗だろうか?良い場所を見つけた。日差しは夏らしく強烈で、その光が水盤を叩く。周囲の緑が映えたり、或いはその影の中に水底が見えたり、良く眺めると視野の範囲に何が見えているのか混乱をしてしまう。決して綺麗な水底ではないものの生命感はあ…