流し撮り。

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知人がレースに出るというので、カメラを持って遊びに行ってきた。河川敷にあるカート場での、ポケバイ?のレース。早い時間帯は雲があったものの、晴天の猛暑であった。遠慮なく手足を露出していたので、猛烈に焼けてしまい、夜は痛くて寝られず。

流し撮り」は実に久しぶりの事。ジャンプで高梨選手を撮って以来だ。


被写体が速く動く場合、フォーカスが追い付かない。シャッタースピードを速く設定すると被写体は静止したかの様で臨場感に欠ける。よって、流し撮る。あらかじめピントを決めて置き、被写体に合わせてカメラを動かしながら、そこそこのシャッタースピードで置いたピントに合わせシャッターを切る・・・これが実に難しい。ココと決めたポイントでシャッターが切れなかったり、動きに合わせられなかったり、そもそも写真に納まらなかったりと・・・現代のカメラを使っても失敗写真が数多く撮れてしまう。コースと草だけが流れオートバイの写っていない写真を撮ってしまった時の落胆は計り知れない。

100枚撮って3,4枚、好きな写真があればラッキーという具合だった。もう少し時間があれば、プロ並みのが撮れたはずだ!という思いを抱きつつ、次は何時だろうか。練習すれば綺麗に撮れるのだろうか?

この写真はピントが甘いものの、撮りたいと思ったシーン。

 

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知人の出走したクラスは改造無制限のクラス。もともとは50ccのバイクに85ccのエンジンを載せている。車重70kg程に25馬力程のエンジンなのだそうだ。とんでもない化物である。写真はコーナーから立ち上がりフルスロットルで加速するシーン。
私が知らずにアクセルを開けたならウィリーしてどっかへ飛び、知らずにフルブレーキすればつんのめって転がり飛ぶ事になるらしい。

年齢層高めの集いでもあり、出走者は経験豊富そう。バイクを壊したくはないし、体を痛めるクラッシュもしたくはなし、無茶をされる方もなく安心して観戦が出来た。場所柄、撮影場所は自由に選べた。万が一何かが故障したりして飛び出す事もあるので、そこは十分に注意しつつ。

普段は知らない趣味の世界、あちこち遠慮しつつも多くの方に話を聞かせて頂いた。高校生で全日本に挑戦している方もあった。これは凄い!公道では出来ない走り、サーキットでは出来る。とんでもない加速、素早く曲がり、止まる。そういう状態を維持するべくメンテナンスを欠かさずにマシンを仕上げてくるのだそうだ。

自分で締めたネジを信じて加速し、ブレーキを掛けられるだろうか?そういう訓練も経験もないので、自転車程度の速度ならとは思うけれど、眺める速度域で安全にとなれば凄いなーと感心してしまう。

それに、音がイイ。暴走族の騒音とは違い、レースのためにギリギリまで突き詰めたエンジンは、こんな草レースではあっても流石で、ガソリンなりオイルなりを燃やし尽くす事が出来るもので爽快だった。質素なスピーカーでヴォリュームを上げても煩いだけ、良いスピーカーでなら音量が大きくとも煩くは感じないのに似るのかもしれない。

暑くはあったけれど、楽しい一時でした。

自分で走る?ないない。あの短いストレートで100kmを超えるらしい。そこから急ブレーキしてコーナーに飛び込んで、しかもそこで追い越したり抜かれたりとか・・・出来るわけない。本物を見た帰りの私の運転の安全運転さは、まるで手本のようだったと思う。