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虫に食われようとお構いなく、とにかく空間に広く大きく展開する「葉」。葉の付く枝は幹の先端で実に細い。人形の手足を動かす黒い棒の様で、それが葉の位置を決める。そこに展開する葉はより太陽の強い頃に最大になるよう準備をしていて・・・葉は暑くないのだろうか?水滴るタオルが30分でカラカラになる程の陽射しを受けて焼けないのだろうか?葉緑素はオーバーヒートしないのだろうか?光を使って養分を生成する仕組みの完成度の高さがあるのだろうか。

木々草花、この時期は日の光を映えるのを見るよりも、透けた裏から眺める事の方が多いように思う。行灯のように、光源を受けて発行する白い紙のように、葉が光る。その光を見て明るさを感じる。自然光で行灯的灯りを作り「明るさ」を感じさせる仕組みは通常の建築にはない。とても興味深い。