植物 「北海道樹木万華鏡 ―スキャンアートと標本で見る木々のかたち―」を観る。その④


『カツラ』類の祖先の化石


『ナナカマド』類の祖先の化石


『カエデ』類の祖先の化石

北海道では白亜紀、6600万年前からの化石が見つかるらしい。展示の葉の化石達は1千万年~百万年前程前のものだったかな?今と実に良く似ている。鳥類や哺乳類が劇的に進化派生していた頃には既に植物達のデザインの多くは完成されていたのかもしれない。


葉先のギザギザは『鋸歯』と言う。私は葉を薄くする際の強度を補う仕組みかと想像しているのだけれど、この図解によれば気候に関係するのだそうだ。

・鋸歯は北方寒冷地域の特徴で暖かい地域では無い傾向がある。
・湿潤な気候では葉先が尖る傾向がある。

以上の事から発見された葉より当時の気候を推測できるのだそうです。




各種図解、色付の二次元データ、押し葉、化石を一同にして、森林公園に今もある木々の葉を眺める。私にはとても興味深い展示だった。よくも、この様な企画を実現できたものだと思う。素敵。これで終らずに継続し、また新たな提案展示を期待します。