二世古 純米吟醸酒 生酒

先日はとある仕事で倶知安を訪ねる。雪道にも関わらずスムーズに到着、時間に余裕があったので同行した友人に付き合い訪ねた酒蔵は面白く、試飲が出来た。まぁ、仕事前にだったわけですが、そこは、そこそこ。

忙しそうに歩き回る酒蔵の人々、奥に居た奥様に相談をしたところ、切れいていた一本の封を切って下さる。

純米酒を試すと、生酒よりも火入れしたものの方が落ち着いていて味わいがあった。ところが封を切った、吟醸酒ブレンドした?らしいコレは明らかに美味しかった。惜しむらくは寒い場所での一口はピリッとして感じたのだけれど実際はそこそこ甘かった。甘いのだけれど透き通った具合は素晴らしく、除雪に明けた連休の最後の夕刻に久しぶりに日本酒を頂く。

ふと思いつき買ってきたフランスパンのバケット、質素なパンはウイスキーのアテにもなるし、ひょっとしてと試してみたのだけれど・・・米と麦の甘味が相乗してしまい実に苦しい。と言う事で素直に「鰊の切込み」を肴に頂いた。これは、なかなかの至福。



日本酒は、そう馴染みはない。けれど、学生時代の経験はそれなりに生きている。恩師の教え子から研究室宛てに届いた2本の三千盛の純米酒、「これは俺の味噌汁だ!」と豪語する先生から一本を掠め取り、コンペの打ち上げで研究室の皆で頂いたっけ。卒業時には恩師に鷹勇の大吟醸をお贈りした。あれは、身に染みる格別な味噌汁だったに違いない。

妙に舌が肥えてしまい今懐かしいのは、こんな寒い夜は学生街の居酒屋で熱燗にするとツンとアルコール臭が鼻につく安酒が身に染みる経験もした。案外、あれ以上の日本酒には出会えないのかもしれない。