Compact house 考 リビングで大の字になれる家を考える ㉒ 完成予想図

【Compact house 考】として始めたのは昨年の暮れの事、既に半年が経過し計画はパース(完成予想図)を製作するにまで至った。これまで幾つもシミュレーションを試みてプロトタイプに出来る成果もあるのだけれど、パースまでは珍しい。でも、良く出来たと思うので案内をする。プランは考察⑨のもの。考察⑮で製作したモデルから幾多の調整修正を経て得た3Dモデルを撮影する。

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■ある日の昼間、キッチンからの眺め
強い陽射しがDOMAに入り、室内の明るさは北側高窓の天空光が創る。奥まで見通せるワンルームながら、床レベルの違いや空間を閉ざさない目隠しがあり、立体的な空間となっている。

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■DOAMA ENTからの眺め
16m超のDOMA、こういう空間の正面にはマッキントッシュの椅子を置いてみたい。

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■アトリエからLIVING、KITCHENを眺める
LIVINGのフロア・レベルとアトリエの机の天板レベルが一緒、まるで床面のように広がる。より囲まれている感じはあり安心感か落ち着きがある。アトリエなので丁度良い。机の上の採光は北側窓から。ペンダント照明は『DIABOLO』、カスティリオーニのデザイン。

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■アトリエからの眺め
一段低いアトリエのレベルからは目線にコート(中庭)が見える。LIVINGやKITCHENとは視線レベルが違うので「違う場所」が意識出来る。一間のワンルームながらも様々な場所、空間が在る事は大切。その日、その時、必要に適切な場所がある事。

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■LIVINGからコート(中庭)を眺める
解放感とは大きな窓から外を眺められるからではない。寧ろ空間を閉じる壁や天井の境界を無くする事の方が大切になる。閉塞感はないものの、コートと一体的となる大きな窓もあるものの、適度に囲まれた安心感のあるLIVNGの風景。ここでなら、無防備に横になれる。


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