Compact house 考 リビングで大の字になれる家を考える ⑲ では、内観を。

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Compact house 考 ⑨で考えたプランの内観を見て行こう。思い付きの実験的なシミュレーションながら、ここまで絵が出来ました。キッチンからの眺め、ここから奥の壁までは12m程だろうか。見えている順は、キッチン⇒リビング⇒アトリエ⇒本棚塔⇒寝室となる。

寝室は本棚塔の向こうなので空間は連続しているけれど隠れて見えない。本棚塔は本棚、その内側にクローゼット等の収納があり、LOFTが備わっている。アトリエは1800mm長さのテーブルを二つ並べ、3.6m長さだ。一般的な椅子を並べるなら12席、ゆったり座るとして8席分のスペースとした。リビングのフローリングとアトリエのテーブルの天板とは高さを合わせている。リビングの左手には一応、テレビ台を設けた。そもそも、「リビングで寝ころぶ家」を想定しているので、きっとテレビ観るかなー
パースの右手が南側、ここはDOMAを設けている。少し低く、けれど長く開口部を設けている。見えている範囲は約40帖となる。

25坪の小さな家に外観視では見えるけれど、中に入って16m長さで40帖の空間が見えたなら、「小さい」と感じる事はまず有り得ない。

DOMAに面しては計10mの開口を設けている。これがコートに面しているのでプライバシーを確保しつつ外と繋がるオープンさが個性になる。採光は北側の高窓から、画家のアトリエのような落ち着いた明かりの空間としている。最も奥の壁は採光を使って明るくし、閉塞感を払拭させている。


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天井をどうしようか?木種は取り合えずとわずにパースは描いているのだけれど、このパースでは天井を羽目板としてみた。最初のパースは構造梁をあらわしにしている。

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天井を白塗りとした案がこれになる。同じ空間ではあるけれど、天井の仕上を変えると違う個性になるなー。どれを選ぶか?これは実際の設計なら大いに迷うに違いない。


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夜の照明空間も想定してみた。ちなみに、人を置いてみた。小さな家には違いないのだけれど、あちこち、色々な場所のあるのが伝わるだろうか。

照明はきっと悩む。アトリエとキッチンにはペンダント照明を置いている。ここではDOMAはダウンライトとしていて、テレビ台等には間接照明を組み込んでいる。リビングにはフロアスタンドを一つか二つ置くだろうか。


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