「くり」と入力すると「庫裡」が最初に出てくる。これはもうPCも仕事病にかかっているのかもしれない。もちろん、最初に「栗」と表示されれば面白くはないのだけれど。

秋だ。アトリエの窓の外には・・・栗が見える。もう空になったものも多い。夏以降は雨の度にすくすくと大きくなる様は特に印象的だ。本当にみるみる育つ。
その栗の木は、昨年までは手の届きそうなほど近くに実っていた。この春、その木のある庭の、向にお住いの方がこちら側で枝葉を切り払っていた。確かに枝葉は越境してもいたのだけれど、切り払われ一回り小さくなっても、秋になれば実は成っている。その切り作業の際にお会いして私は一言お詫びをした。実は一昨年、二つばかり窓から失敬してしまった。だって、そこにあるんだもの。悪い事をしたとは思っていて白状をする。「あら、まぁ~」という具合だった。※勝手に頂いた栗はそのまま飾ってます。

今日は遠出から戻ると、玄関ドアにビニール袋が下がっていた。「はて?」と思い触ってみると硬い玉が幾つもある様子、何だろう?と開けてみると・・・「栗」だった。まだ挨拶には行っていない。明日も昼間は動けないので、明後日、訪ねてみようと思う。覚えていてくださりおすそ分けを頂いたに違いない。

御近所付き合いとは、こんな感じなのかな?覚えていて下さり頂く「栗」の何て嬉しい事か。袋を開けるとコロコロと栗、誰とも記されていない袋だけれど何方かは明快、思わず歓喜する自分、その心遣いが本当に嬉しく舞い上がってしまった。

北海道の栗、大小あるだろうに粒の揃った立派なものがコロコロと在る。選んで頂いたらしい。あまりに素敵な出来事なので記す。