【DOMA/yamanote】の「ドマ」を振り返る・・・①

先頃、オーナーから届いた【DOMA/yamanote】の「ドマ」の今は鮮烈で、築10年を経た今の光景に驚いた・・・その写真はプライベートなものなので案内は出来ません。

「ドマ」なる一つのスペースが骨格をなす、ある住宅の設計を振り返りたいと思ったのは改めて設計時の写真を見返したからだと思う。

f:id:N-Tanabe:20100127122056j:plain
初めて出会った敷地は雪に覆われていた。雪原は素の敷地形状、地面は見えずともここから考えを始める。足跡は、私のもの。

f:id:N-Tanabe:20100127122057j:plain
翌年の5月末、敷地は雑草に覆われていた。

f:id:N-Tanabe:20100127122058j:plain
振り返り南西側を望むと、三角山（写真左上）が見えた。

f:id:N-Tanabe:20100127122059j:plain
何度も足し気に敷地に通ったのだけれど、これは6月半ばの光景、雑草が逞しい。逞しく育つ環境とは、良い場所に違いない。雑草も育たぬ場所に人が健やかに住まえるとは想像し難い。

設計では、当初から「ドマ」を考えていたわけではない。この敷地をどう活かし使おうかと敷地を何度も訪ねた。想が浮かぶまで無理はしない。恣意を押し付けもしない。6月のこの頃は既に実施設計は終え着工が見えていたので、その判断が正しいか？確認をするために訪ねている。