【DOMA/yamanote】の「ドマ」を振り返る・・・⑤

【DOMA/yamanote】の「ドマ」を工事風景から振り返る。

・・・思えば私は、現場写真はとても多く撮り残している。過半はパソコンの容量を消費するだけのデータなのだけれど、施工者とは違う記録でもあり稀に活躍する。現場写真は特に臨場感も緊張感もあるので、見返すと当時の記憶が鮮明に蘇る。

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工事は10月に入り、内装工事が進む。内壁には石膏ボードが張られ始める。
夜の工事風景はとても気になる。照明点灯時に壁はどう光るだろうか？などと想像し始めると何時までも眺めていられる。

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内装は仕上工事、仕上がり具合を考え眺め、あれこれ職人さんと相談をしてみたり。この現場の代理人は優秀な方なので心配はなかった。でも、いつも出来るだけ現場には行き、あれこれ考える。作業の邪魔はしないよう努めるものの、設計者が居る、見ているという緊張感は持ち込みたい。気付かぬ不足や不備は解消したいし、より良くなるように。

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コスト削減の奥の手、「自分達で塗る」現場だった。塗ったのは手の届く範囲の壁、材料は珪藻土を使う。結局は代理人も職人も参加下さっているのでコスト削減にはなっていないのだけれど。「自分達で塗る」つまりセルフ施工はこれまで多々経験しているけれど、ある時にサポート下さった職人に聞けば、「俺がやれば、もう終わってる」と。

この世に私の塗った壁が幾つかある。自分達で塗るのはとても楽しい。