ナナカマド !!

建築において『木』は使う。多くは「キ」ではなく「モク」と呼ぶ。
野山や公園で眺める『木』は「キ」と呼ぶ植物で、こうなると私の興味から外れてしまうらしく判別が極めて難しい。但し、生き物だと気付けば、話は別になる。



これが本当にに『ナナカマド』なのか?まだ確信はない。先日は中島公園で見た。今回は西岡水源池の森にて出会う。先端の一枚を頂点に11枚組の葉を春早くから開く樹木がナナカマドに違いない。


秋に見るナナカマドの実を植えても芽が出る気がしないのだけれど、これは2歳のナナカマドではないかと思う。昨年秋の実は、そこらの雑草の如く双葉?かもしれない。昨年の1歳の時に細く小さくとも「幹」を伸ばし、風雪に耐えた春は、その先端に3組の11枚の葉を開かせていた。

11枚の葉は二つ折りで閉じ重ねられた繊維の芽として少し前までは蕾状に小さくあり、雪解け後の暖気で一気に折重ねた葉先を伸ばして待ち、GWの確実な暖と水を得て一気に開く、様に見える。迂闊な判断は、例えば水芭蕉のような勢いが命の春の生物とは違う、11枚の葉は幹先端、先ずは幹が伸びて次いで葉がひらくらしい。

マクロレンズを持って行き撮ってみたものの、実はスマホのカメラの方が撮るには適しているのかもしれない。

足元に小さく11枚×3つの33枚の葉が開く植物、高さは20cmもない。葉の多さから、ひょっとして「ナナカマド?」と気付けなければ、正直、唯の雑草にしかみえない。この葉も上手く生き残れたなら、秋には紅葉するのだろうか?

カメラは絞ると、もう少し被写界深度は深く葉の多くを綺麗に撮れる気がする。けれど、そうすると昨年の葉の敷き詰められた地面やらもきっちり写り騒々しい写真になる。しかも森の下の暗がりで風も今は通る。本気で撮るなら三脚を立て気長にチャンスを待って・・・いつか、正しく撮影に挑戦してみよう。



拡大してみた。

中島公園と西岡水源池はそこそこの標高差があるので、1週間から2週間の季節差があるように思う。

今は、春の造形が『ナナカマド』ではないか?と合致し、その子供の小さな葉を見つけられて嬉しい。一年毎に更新する雑草的草花とは違い、幹は強固に見える。場所は覚えたので、来春には3年目の姿に出会えるだろうか?