見つけた窮屈な3LDKの中古マンションを夫婦二人か一人の住まいへリフォームする設計を試みる。
『ドマ』は戸建て住宅を考える際に取り込めないかと何時も思索する。厳冬期に外との繋がりが希薄になる北方の住まいにおいて、土足で歩き回っても良いスペースがあれば、時に縁側のように使える場所に出来れば、「内」に閉じこもることなく「外」へ開けた住まいが可能ではないか?と思う。何故そう考えるか?その方が楽しそうだから。
趣味の建築も本気だ。スケッチブックを取り出すのは本業が多い。趣味の際は今はCADで思索する事が多いは、あれこれを試したいので。答えを求め収斂するのではなく、どのような可能性があるのだろう?と客観的に眺めてみたい。この作業は実務ではなかなか時間を許されない。ただ、本気なので引く線は実践的だ。寧ろ、絵空事の空想ではなく具現の可能性を探る上でもきっちりと線を引く。
■住まう人数を1人~2人と想定する。
水廻りはパイプシャフトを動かさず位置を変えずに整理し、居室の壁を取り払いワンルームとしたプランを試みる。
浴室、脱衣場、トイレを整理した上で、給排水を直付けられる位置にキッチンを置く。折角のワンルームだけれど、家電類が露出してしまうと一気に生活感に塗れてしまうので、目線を防ぐ程度の壁を設けるプランを試みたのが先ずは最初。
ウォークインクローゼットを中央に設けLDKと寝室を分けている。適度に距離はあり視線を妨げているので交わる事はないものの空間の連続する回遊型のプラン、これはこれで住まえそうな手応えを覚える。ただ、リビングは狭いな。
【マンションのリフォーム】記事一覧
①『観察』
■②『ドマの試み』
③『思い切る』
④『パース』
⑤『空間試作』
⑥『office』
⑦『徒然』
⑧『寛ぎの空間』
⑨『回遊プラン!』