田舎の朝、早寝してしまったので目覚めも早く朝6時前から散歩に出かけてしまう。これら日が高くなり地表の様々が照らされ色付く朝は、やはり気持ちが良い。
木々の隙間ら差し込む陽射しが雑草の表層を照らし、スポットライトで照らされた様でカッコ良い。
町の五差路にある温度計は1℃?壊れてるのかな。右へ行けば阿寒へ、左へ行けば津別峠に至る。この角度で眺めると中央はとっても幅の狭い場所に見える事に気付いた。
屋根の上に陽が顔を出した時、手前の草花の表層を照らすので、やはり舞台のように綺麗だ。
こういう小さく繊細な「照明器具」かな?と思う程に見事に輝く、そこらの草花がとても綺麗だ。
朝の6時にカメラを持って雑草を眺める私を眺める人が居れば、怪しい人に見えるだろうな。
戻って来ると、朝一番に眺めた草地には一面に陽が入り照らされ、空も綺麗だった。
と言う事で、細い峠道のドライブを楽しみつつ「津別峠」の展望台に上る。20km以上も信号の無い、対向車も稀な道は走っていて気持ち良いよ。頂上は標高960mだっただろうか、屈斜路湖を一望できる。数時間前には雲海が見られたのだろうか?
数年前に眺めた雲海は、抜群ではなかったようだけれど、極めて美しかった。問題は、朝の3時、4時に行動するので昼間が眠い事だろうか。
このまま屈斜路外輪山を内側に下り、和琴半島を巡り、弟子屈、阿寒を巡るドライブも楽しいのだけれど、この日は少し戻り「ランプの湯」に浸かる。温泉は硫黄の匂いに限る性なのだけれど、音更のモール温泉も捨て難いものの、ランプの湯のアルカリ性単純温泉もまた素晴らしく良い。
ここに振る雨雪が外輪山の内側に染み出せば屈斜路湖へ、外に染み出せば故郷の町の水、その清い透明が温められた温泉は、浸かると直ぐに手肌が滑らかにコーティングされるようで、湯冷めもせずに特別に良いのではないかと思う。
気付いたのだけれど、峠から西を向くと低くある雲の上に稜線があった。あの高い山は何だろうか?と思えば「大雪山系」が見えるらしい。直線距離で100km程はあるだろうに見えている。
札幌に居ると、日常の空の大きさに慣れてしまう。それが道東へ行くと、一気に広く大きな空に出会える。田舎は山に囲まれた盆地なのだけれど、遥かに大きな空があるのに、峠の展望台に登ってしまうと360度を見渡せる。残念なのは、夜は閉鎖されてしまう。夜も登れるなら正に満天の星夜に出会えるのに。大雪山系は旭川辺りの街の灯でシルエットが見えるのだろうか?