ベニシジミ


路肩に咲く花に興味を覚え近寄ると、微かな風に吹かれつつ羽ばたく小さな蝶を見つけた。この小さな蝶が「シジミチョウ」である事はわかる。久しぶりに出会い、しげしげと観察してしまう。

9月の森の中に花は少ないのかもしれない。とっても夢中で蜜を吸い、近寄っても逃げる事もなく10分以上は居ただろうか。ただ、風があって写真は・・・これが精々であった。けれど種を判別するには十分そうだ。図鑑によると、これはベニシジミらしい。

体長23mm~27mmと非常に小さな蝶は、その文様があまりに細密で繊細、驚かされる。手足も小さいのに触角は縞模様と実に凝ったデザインをしていて、細かな技法を凝縮したにも関わらず、目は大きく可愛らしい。

何の花なのかは知らないのだけれど、こちらも小さな花で、ニンジンの花のように群で咲かせる事もあり、小さな蝶とも相まい花畑のように見えてしまう。

実は他にも昆虫は居て、ハエに見えたのだけれど、やはり同様に夢中で蜜を吸っていた。ハエって蜜を吸うのだろうか?アブか何かなのかもしれない。

しかし、それにしても綺麗。この花にベニシジミの組み合わせは素敵だ。緑を背景にして小さく彩るなら、可愛らしく出来るのかな?50二丁にモザイクタイルを組み合わせたシートにすれば使えるだろうか?落ち着いてはいても紫、果ては鮮やかな紅色など、建築で使うのは難しいだろうなー、でも使ってみたい。