朝日 2020年に撮った朝日。

本当は、新年お正月に貼れれば良かったのだけれど、何となく夜な夜な、昨年の写真を眺め整理している。綺麗な朝陽があったので集めてみた。

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2020年の7月末、津別峠から日の出を拝む。この綺麗な光景は、生まれて初めての体験だった。見ているのは屈斜路湖の雲海。この雲海は太平洋からの風、釧路湿原の水分が屈斜路外輪山に閉じ込められ出来る現象だったはず。午前4時過ぎの風景。この後2時間くらい粘れば、この雲海が消えるまでを眺める事も出来るだろう。
ちなみに、雲海に浮かぶ島は、屈斜路湖の中島。

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折角なので、ど真ん中に日を置いて撮る。空に穴が開いていて、その小ささ故にグレアを生じているのかと思う程に不思議な光景。

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眺めていると、地表と近い太陽が宙に移動するのが良く分かる。少し時間が経過すると、爆発するように現れた陽は落ち着き、陽射しは色を取り戻すように空は青みを帯びて行く。毎朝、こんな劇的な事が起きている事が日常とは驚きだ。

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2020年4月25日午前5時過ぎ、アトリエの屋上から眺めた朝日。

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2020年6月21日午前4時半頃、アトリエの屋上から眺めた朝日。

案外に綺麗に眺められる日は無かったり、良くあってみたり。カメラを持って屋上へ行くか?は億劫な時は少なくない。でも、綺麗に登りそうだと屋上に登ってみればいつも、眺めてしまう。早朝は静かで清々しい。登り始めた太陽に焼き尽くされるのではないかと疑うくらいに熱くなる。6月は一年で最も昼が長い。午前3時には空は白み始めるので、夜更かししたり徹夜をすると、夜を明かしてしまった罪悪感を感じる。眺めると、清々しさが少し、その罪悪感を拭ってくれる。朝陽を見るために自分は起きていたのだ!と思えるからだろうか。

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気付くと、あれ?何故壁が光っているの!と驚く。平行に近い陽射しは窓から入っても奥の壁に高らかに映える。長々と大気を通過する時に色彩を削がれて辿り着く朝陽射しは実は、案外に室内を色っぽくしてくれる。とても好きな写真の一枚。