キツネ 2020年の豊平川の風景から。

豊平川はいつしか散歩コースではある。稀にだけれど。昼間は生活感が漂い現実感が強いので、カメラを持って行くのは夜が多い。しばしば訪ねる西岡水源池で出会う四季の移ろいに比べると、遥かに変化は乏しい。街の灯の映える、暑く垂れこめた雲のある夜が好みだ。まるで不夜城の如くの光景がいつも楽しめる不思議。

2020年に撮ったものから多数を一覧にしてみる。

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2020年1月初め。昨年は雪が少なかったのだと改めて。

f:id:N-Tanabe:20210110065439j:plain2020年1月初め。夕方ならどう見えるかな?と訪ねる。街並みはシルエットだった。


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2020年1月中頃。雪は、少ない。晴れの夜は透き通る。

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2020年1月中頃。曇り空の方が街の灯が映え、好みだ。
雪が少なかった事もあり、割と1月は良く歩いた。運動不足を感じていて、歩きなれておこうと考える。タイ旅行を控え、きっと歩き尽くすだろうなと体力づくりであった。

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2020年2月中頃。流石に雪はあって、ラッセルしてここに辿り着いた。途中、何度引き返そうと思った事か。

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2020年5月初め。春の、低く薄い雲の夜。水量と流れの速さは印象的。

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2020年5月中頃。暖かい日の昼間に珍しくカメラを持って訪ねる。

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2020年8月中頃。流星群を見に行った最に立ち寄った時のものだと思う。流れ星は割と見る事が出来たはず。

f:id:N-Tanabe:20210110070438j:plain2020年8月中頃。夏の曇りの夜。

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2020年12月。散歩もせずに秋は過ぎ去り、早12月。月は低く、右下に本当は重なるくらいに木星土星が近くに見えるはずだった。実際は常に低く、一度も観察出来なかった。

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昨年暮れの暮れ、企んでいた珈琲を淹れる計画を実行した際の一枚。今度は曇り夜空に訪ねたい。けれど、もう雪が降り積もっているので、夜にラッセルするかは悩ましい。


12月の夜に訪ねた際、河川敷でキタキツネのカップルに出会った。こちらが凍えて帰路に着く最中、2匹がそれはまるで嬉しそうに?駆け回っていた。中島公園内にもキツネが居る。頻度良く見かけるので住んでいるのかもしれない。中島公園とここは対岸、川を渡る以外には橋を渡るしかない。キツネの行動範囲にあるとは思うけれど、橋を渡るだろうか?川を渡る程のとも思われず。見かけるキツネは同じなのか、別なのか。河川敷なら人の入らない藪はあり、巣穴は作れそうに思う。そこで出会い、子育てまで出来る環境があるのかはわからない。エサはあるのだろうか?ネズミくらいは居るのだろうか?

実は稀にアトリエの近所でも見かける事数回。中島公園もここも徒歩10分~20分程度の距離。行動範囲に違いない。全て別個体なら4匹になる。それ程の数は居られないように思う。そもそもは何処に居たのだろう?豊平川河川敷を通じて北へ進んだのだろうか?ここより北は割と藪も森もあるので、生活出来るかもしれない。縄張りが重ならないだろう距離でも、割と多くが住んでいるのかもしれない。案外に人の生活圏に即して場所があるのかな。

キツネはイヌ科、車を前に猫の様に固まる事はない。けれど、春先の恋の季節には夢中になり危うい生き物でもある。交通事故にあわなければ良いなと思う。札幌の中央を流れる河川にキツネ程の生物が住まえる環境があるなら、それは良い事なのではと思う。最近は鹿も市内で出くわす事も珍しくないけれど。熊も居るか。