2019-02-12から1日間の記事一覧

光明寺設計物語【2017.02.18】現地調査。

光明寺はお寺建設の事業を期にして、代替わりとなるとお聞きした。今後を担う現・若住職が主となり取組む。現・住職は隠居となる。今あるお寺は樺太で始まるお寺を、引き上げこの地に築いた先代となる、開基住職による。謂れを聞けば様々な物語が潜んでいる…

光明寺設計物語【2017.02.07以降】思索を試みる。

たたき台となる計画を先ずは考えた。一気に答えを導くには情報が少な過ぎる。打合せをするにも何かしらが必要になる。敷地は公図、測量図から起こしていて、実寸を理解しつつ先ずはゾーニングを始める。同時に所要室を把握するべくプランする。当初はS(鉄骨…

光明寺設計物語【2017.01.21】計画はじまる。

時を経て後2017年1月、2年前の事になる。設計の要請を受け、計画をスタートする。年明けに連絡を頂き、事前に資料を受け取る。敷地の公図(法務局で手に出来る公の図面)、測量図(測量時に作成される現状図面)、地盤調査資料(地盤の状況を理解できる。)…

光明寺設計物語【2015.11.05】スケッチ

初見では未だ何も具体的にはならずであった。その年の冬に描いた一枚のスケッチがこれ。敷地を見て特に感じたのは、空間が放散的で散逸してしまう空気だった。拠り所となり人が集う具合ではなく、便利な場所ではあるもののどこか殺風景と言うか、落ち着かな…

光明寺設計物語【2015.05.17】はじめまして。

初めて訪ねたのが今から4年程前の春の頃であった。既に古く年季を重ねたお寺に出会う。場所は音更町。お寺の建替えを考えているとの事で相談を受けた。本堂を残すか、残せるのか、建築全てを建替えるか、まだ事業規模を思案されている頃の事だろうか。設計で…

「光明寺設計物語」を書き出したい。

まもなく、実働2年を超えて取組んでいたお寺の設計、建築は既に引渡ししたものの仏具工事の最中であり、外構工事はこの春、未だ気が抜けない。特に本堂に阿弥陀様が納まるまでは建築に心が入らないように感じている。気が繋がっている内に、設計の過程を記し…