【 間取り・・・プランを科学する。】 設計考察 ④ 更に高次へ。

今回の設計考察で製作した図版、その考察を
更に大きな方へ展開してみると、これは余談。

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例えば分譲マンションの様な集合住宅を考える。
図版は平面にしているものの、階は複数になる
事もある。マンションを模してみるとこの具合。
『ホール中心型』の戸建て住宅の形式図に似る。
個室(BED・ROOM)がそのまま一戸になる。
玄関やホールを共有する形式がマンションだ。

低層マンションなら、玄関も別に出来るだろうか。
特殊解は何時も在るとして、概念的には相違ない。


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そして、そういうマンションが複数建つ街並み、
この図版なら4棟がある街区レベルのスケールを
考える事も出来る。更にスケール上げて地域を、
更に都市を考える事も出来る。次々と高次に
展開出来るのだけれど、どの次元でも同様な
動線の関係性が浮かび上がる。
フラクタルな関係を理解頂けるだろうか?

・・・つまり、きりが無いって事だ。

一戸の住宅を満足に設計が出来るなら、
何か固執し囚われなければ、都市の計画までも
設計が出来る。それが設計のスキルになる。
住宅だけ専門の設計者は、何か違うと思う。
基本的にはスケール感に囚われずに対応できる
柔軟性が無ければ、正しく適切なバランスを
求める設計は出来ないだろう。

住宅を設計するように、都市を設計する機会は、
実際は難しい機会には違いないのですが。
関係する人も場所もコストも多様ですし。
けれど、基本に変わりはない。