リズム?

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3年前にPMFのオープンドア・コンサートを訪ねた。今は無い企画なのだけれど、オープン故に自由な取り組みがなされ興味部会演奏会だった。訪ねた際にマリンバ奏者だけの演奏会があり、その時の演目が”STEVE REICH”だった。ミニマルと称される彼の音遊び?は刺激的だった。

昨年末のSapporo City JAZZで大御所ロン・カーターを聞いた。JAZZベーシストの、自在に操るリズムはとてもカッコ良く震える様な楽しい一夜だった。

私の同窓の先輩に、何故かススキノでJAZZバーのマスターが在る。私の親しくさせて頂いている直近の先輩はJAZZピアニストで金曜夜には東京は池袋あたりでライブをされている。


たまに先輩のバーを訪ね、思った事を尋ねるとあれこれ紹介をしてくれる。その時にかけてくれたアルバムを覚えておいて集めてみた。直近の先輩と一緒する時は熱くなって時間を忘れる。ベースは中でも実に興味深い存在で、調和を生み出すには欠く事が出来ない。リズムを誰が担うのか?弦は弾いても音は直ぐには像を結ばない。先行して弾き振動が「音」に鳴るのを待って他の奏者が音を重ねる。マリンバ隊は打楽器の直接的な打撃音で楽曲の広がりを見せた。同じリズムを生み出すものも、使う道具でスタイルは相当に違うらしい。
覚えたてのロン・カーターマイルス・デイビス渡辺貞夫らの真逆な緊張のある空間をも支配して見せ素晴らしいのだけれど、実は音程の狂う人らしい。その歪が彼の個性として強く意識させるのではないか?との事だ。


建築には関係の無い事のように見えて実は創作物の骨格を為すもの、何が律するのかは実に興味深く感じられる。正しい事、強い事などが素敵な事もあるけれど、変化させる事で適切に場を作り上げる事も出来る。実に奥深く面白い。