構造との打合せ、その③

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構造打合せの③回目は柱について。大きな空間を大きな断面の梁で構築する場合は明らかに大きな断面の柱も必要になる。柱の径がまちまちになると現実には施工が困難になる。コストを上げないためにも一般的に使われる105mm×105mmの柱を用いたい。つまり、躯体寸法を105mmに整えておきたい。しかしながら荷重条件からその径では不足の生じる事は起こり得る。どう対応しようか?

柱は部分的に105mm×150mmなど大きな断面が要求されている。ただし、その柱の向きを調整して躯体寸法に支障なく壁内で納まる様に検討をしてくれていた。これは大変に有難い。大きな断面の梁を使い、やや大空間も構成した居た事もあり不安はあったものの、どうにか調整をして頂けてた。感謝。

ただ、大きな断面の柱の数が想像以上に多い。それだけ負担の掛かる設計出会った事を、その柱にマーカーして実感をする。数字で表す構造設計も意匠同様にセンスは求められる。意匠に支障を来さぬための創意工夫が盛り込まれていて、それを一見出来る事は実に面白い。

しかしながら、これほど多数の柱となれば現場監理時のプレカット図面確認作業はかなりの労力を求められるだろうな。間違えば現場で架構の際に問題が生じてしまう。どこかの時点で意匠図にこれを落として徹底しておかなければ!!

数が多くて驚くけれど、きっちり調整を頂けているのを見れば流石だなーと感心させられてしまう。