構造との打合せ、その①

本当は頭のすっきりしている時に書くべきなのだけれど、そういう時は仕事をしているので余裕がない。書こうかな?と思うのは夜更になってしまう。なので、何を書いているのか自信がないのだけれど、書いておこう。


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進めている計画は無事に先へ進むことが判断された。先んじて先週の事、構造との打合せをした。これは大きな規模の木造建築になる。

地階をRC(鉄筋コンクリート)造の壁式構造とし、1階と2階が木造となる建築は簡単に作ろうとしてきた経緯とは裏腹に思いの外の複雑さ。4枚、密に断面を切って矩計を検討してきたのに足りず、改めて検討を進める。平面上の壁の位置は変わりないものの、問題は高さ関係にある。ここで間違えば将来の現場において混乱を来すことになる、

地階と1階の床はRC造になる。一般床は土台を敷いて合板を貼り、木フロアーに仕上だ。高さは先ずこれを基本とする。浴室等の水廻りは造作となる計画、ユニットバスなら既製品に従えば良いので迷わないのだけれど、造作ではバスタブから選び始める事になる。バスタブの下でトラップを組んで排水を考えると空間が必要だ。バスタブを高い位置に設定すればRC床は同じレベルでも良いけれど、そう大きくはないバスルームに高い位置を設定すれば窮屈に見える。低く収める方が広がりもあり無理が無い。沈める様に設置すれば下階やピットスペースに影響する。現場監理時に選択肢を残しておきたく、しかし確認申請時の構造設計と異なれば再審査もあり得るので慎重になる。


その他には玄関土間の高さ、その外のホールの高さ、バルコニーの床レベル、加える仕上の寸法など考慮すべき点は多く、その都度にレベルを設けると平面のみならず断面までもが複雑になり施工は大変だ。大変を要求すればコストが増す。綺麗に揃えつつ要所を押さえるにはどう施せば良いか?悩み始めるとキリはないのだけれど、不測の無い様にしなければ。床スラブ毎にレベルを設定、現場で調整出来る範囲を改めて確認しつつの打合せ、先ずは木造部分の前にRC部分を打ち合わせた。