Compact house 考 その⑨ 再び当初に立ち戻る。

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【Type-011】56㎡(17坪)の案はType-010の再考案。幾つか経験して来た上で取り組み直してみたものの、現時点ではここに戻って来た。細かくは違うけれど。玄関を張り出しそこで来客応対とする事で室内のプライベート性を担保させてみた。

この規模で住まいを考えると、それが一人住まいだとしても、公私の区別ないゴッチャな空間に成り兼ねない。本を読んだり音楽を聴いたり、映画をみたりというライフスタイルなら良いものの、何か散らかしだすなら免れないかもしれない。

自分なら使いこなせる。とは思いつつ、きっと、いざここに住むとなれば慄くかもしれない。

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【Type-124】62㎡(19坪)、ガレージ:31㎡(9坪)、延床93㎡(28坪)の計画案。Type-011のコートハウス化を試みる。060や070案の系譜かもしれない。ガレージか駐車スペースか、その奥の外物置にアトリエ的スペースを兼ね備えてみた。水廻りはないので利便は欠くものの、断熱仕様が可能なので灯油ストーブでも持ち込めば通年使える。中庭はコートハウスなので敷地外には繋がらず、プライバシーが確保できる事もあり、人目を気にせずに外まで楽しめる、かもしれない。

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【Type-125】75㎡(23坪)、ガレージ:26㎡(8坪)、延床101㎡(31坪)の計画案。この案ではアトリエを復活させてみた。もしも終の棲家だとして、男性なら趣味室か書斎が欲しくなるかもなと思う。気兼ねなく映画を見たり、音量を上げて音楽を聴いたり・・・贅沢な事か。纏まったスペースなので寝室化も可能。このレイアウトなら取り合えず頻繁にアトリエに来客を迎える事も出来るだろうと思う。

いつしかコンパクトな住宅を考えつつ、遊びをどう取り込むかに主題が移っていた。