Compact house 考 リビングで大の字になれる家を考える ⑫ 家具:テーブル

今回はテーブル、デスク、机について。

制作過程にあるリビングで大の字の家は、
内観を検討するのに必要な詳細を考える。
スケール感を知るにも物品は欲しい。

先ずはアトリエを考えてみた。
アトリエの作業スペースであり、
打合せスペースであり、
時にしばしばダイニングテーブル。
設定は長さ3.6mの長大なもの。
一枚天板は無理なので、
ここは1.8mのテーブルを2台連結と
考えてみる。

テーブルは、これまで何度か機会があり
デザインをしてきた。
ディテールは何時も同じにはならない。
その家に合うものを考えるので。
ただ、日頃に想像することはあり、
家具を見に行き感化される事もある。
都度、ディテールを感がてみる。

天板脳天からビスを打ち脚を固定するのは、
暴力的だ。天板にビスがあるのは厳しい。
掃除の際にその隙間に汚れが溜まりそう。

ではどうすれば綺麗に納められるだろう?
高価な仕組みなら様々は可能。
少し手数を多くする程度で何とか出来ないか?
いつも考える事。


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と言う事で、今回は思い切ってフレームに
スチールを使ってみようと考えた。
工種が増えるので高価にはなるだろうけれど。


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スチールを用いるデザインは、木だけで
制作するより繊細に出来るはずだ。
天板は薄く見せたいなー

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脚は木二枚合わせで軽るさを作ろう。

f:id:N-Tanabe:20210422042137j:plain肝心のスチールのフレームは複雑だな。
銘木の一枚天板、或いは継いだなら、
そちらが高価なので吸収出来るか。

安価な合板か、短幅の集成材でなら、
もう少し洗練させたい。

しかも、スチールを使うなら、
その軽快感を現すのなら天板と脚は
これで良いかな?接合はフレーム、
天板と切り離してデザイン出来れば、
スチールを使う意味も強く出来るはず。

雑多を許容するインテリアなら、寧ろ、
強く強固なディテールの方が良い。
収納を明快に見渡す空間が常に整然と
出来るインテリアなら、軽快でありたい。

Compact house考では、収納を減じて
小規模住宅を目指していない。
生活に必要な収納を確保した上で
主空間を考えている。
相応しいディテールがあるはず。

シミュレーションで始めたものの、
ここまで来ると趣味の様相でもある。
実際の設計に近い緊張はある。
もう少し、悩んでみようか。

ここに来て初めて、スケッチブックに
描きだす事態だ。
業務で『時間』制限のある場合と違い、
終わりがないので、この計画は、
終わらないかもしれない。
ディテール何て考えだしたら答えが
そもそも無いので。

どこまで出来るかなー
緊張が持続出来るかな?
物品デザインで数年寝かしてしまうかも。