Compact house 考 リビングで大の字になれる家を考える ㉔ 動線

f:id:N-Tanabe:20210529041320j:plain
オープンスペースの平屋の計画案、実はループ動線が豊だ。「かくれんぼ」なら辛うじて出来るだろうか、「しめた」なら存分に出来る。小さな住まい、一人か二人住まいを想定したものの、家族か孫かなら、走り回れる。


f:id:N-Tanabe:20210601220127j:plain

キッチン背後から浴室へ、ここは水蒸気を免れるような扉を設けるとして設けるなら家事動線は一気に勝手が良くなる。アイランドキッチンの最大のメリットは動き回れる事、鬼ごっこなら正に打って付けになる。リビングとアトリエの床段差は720mmなので容易に下りれる高低差、本棚塔の収納は潜り抜けられ、MBR(主寝室)もぐるぐる回れる。物置やガレージに中庭を加えると、この規模ながら数えきれないループ動線が存在でき・・・つまり、ここで「しめた」か「鬼ごっこ」が楽しめる。

そういう遊びが出来るだけ豊かな動線が在ると言う事は、常の生活でも豊に使えると言う事。遊べる空間の楽しさは当然、欲しい。


※プランを遠慮なく公開はしているけれど、実現には更なる詳細な実施設計はもちろん、監理まで正しく行う必要がある。稀に計画を勝手に真似る人が在るのだけれど、出来上がったものは滅茶滅茶になってしまうに違いない。綺麗に建築を仕上げる事は容易ではない。施工者有利を一つでも許せば悉く崩れてしまうのは自明、してはならない勘所を逃した建築は哀れです。


【 Compact house考 】 過去の記事一覧です。