趣味か?でも、楽し!

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「楽しい」は、生きる活力になると思う。

まだグレーの図版ではあるものの、これは趣味か興味か、探求か。夜更けの自分の時間にはアレコレと試行錯誤を繰り返して久しい。大抵は飲みながらの奔放ではあるものの、この試行錯誤は稀に生きる。

『発想演習』として、【眠る場所】を試みて数週間を夜な夜な過ごしてみた。ただ、現実を投入して落ち込むものの、それを含めて何とかと眠る以外の生活を網羅する空間を考えてしまう。しかしながら拡張してしまいLOFTを含めて30坪、100㎡規模になってしまう。眠るためだけのスペースには、大き過ぎるな。

それでも、なかなか実施レベルではないだろう冒険の成果を断面で眺めると、楽しそうでつい、夢中になる。こういう試行錯誤は、いつか実現できるかもしれない。実際、これまでの設計でも経験多数。アイディアは温めておいて損はない。と、肯定してはと取り組む。

低くギリギリに切り詰めた断面は、やはり空間をリアルにする。余剰なく人にフィットする空間を各所に求め集めてみれば、この計画はヴォリュームを最小限にすべく抑えた事で、より立体的な空間となった。

集めた空間には伸びやかさは必要だ。30坪は決して大きくはないので空間を閉じて閉じ籠れば唯の狭い部屋。上手く広げられれば、伸びやかさを得る事が出来る。上手く組み合わせ建築に出来たなら、イニシャルもランニングもコストを極めて抑える事が出来る。合理性を求めるとは、こういう事ではないかと思う。便利に使われる「合理的」は往々にして無駄を許容する口実に過ぎないのだけれど、計画した無駄でなければ、本当に唯の無駄を合理的とか言ってる建築は少なくない。

結局は2人、3人が住まえる空間、家族で住まえるの規模なので、当初の「眠る場所」ならば、もう少し極小を求められるな。それは次の夜更けの発想演習にしよう。

通常の2階へ登る階高の半分以下でスキップした床構成は通常の2階建て高さの2/3程度の高さで4層の構成、這って移動できれば住まえる。どのみち、外へ出たなら克服すべき程度で立体構成が出来るなら、老いても住まえる上に、子供なら安全に走り回れる。その意味では、30坪で鬼ごっこが出来るぞ。