オンネトー その③【景観破壊】


これは2年前のオンネトーの夜。星夜をと思えば、月夜であった。風の無い晴れの星夜に訪ねたいのだけれど、自然はそう都合よく会わせてくれない。でも、月夜も悪くないどころか、とても綺麗。

日が暮れると、ただ闇が訪れる。同じ北海道でも道央や道南は光害を免れないのだそうだ。ここを訪ねると実感を持って真の闇を知る。振り返って森を眺めたなら・・・本当にまるで何も見えなず、森の音がそちこちから聞こえてくるのみ。


という事で今年は・・・曇り空。月明かりは漏れるけれど、ただたた闇の中に全てが消えて行く。

・・・ところが、今年はキャンプ場駐車場に出来たアウトドアショップが盛大に灯りを漏らしていた。夜の静寂は壊れ、景観が失われるのを見てしまった。

ショップは適当なアウトドアメーカーの様子、ホームページでは大層な理念を語るものの、商売のために景観を壊しては底が知れる。反面教師としては意義深い出店に違いない。自分達はあくまでも自然を享受し楽しませて頂いているに過ぎない。慎まなければ壊し、失われるもののある事を学ぶ。

⇒オンネトー その①【管理棟建築】
⇒オンネトー その②【湖畔の風景】
⇒オンネトー その③【景観破壊】
⇒オンネトー その④【計画の検証】