鉄骨造(S造)の詳細、構造設計への質疑。


本当に良い人と巡り合えたのだと思う。知人の構造設計者、付き合いは既に古い。
頻繁に依頼する程に設計はお願いしていないのだけれど、きっちりと覚えて居て下さり、私も覚えている。悩んだ際は彼に相談するのが間違いなく、答えではなく検討の余地を提示して下さる。実に有難い。


設計には「意匠」「構造」「電気」「設備」・・・と様々な専門があり、木造住宅なら自分で全て担うけれど、それは積算が可能な範囲で監理の際に調整が出来る。それ以上の建築の場合、住宅でも規模に応じて専門設計に協力を要請する。

今、進めているS造(鉄骨造)の建築では構造の依頼をしているのだけれど、より一般的にどうか?と検討もしたく恐縮ながら電話にて相談をさせて頂いた。

きっちりと応答頂けたのだけれど、齟齬があってはいけないと後からスケッチ入りの参考図が送られてきた。流石だ。

まぁ、私も模型を持ち込んで、「模型で出来るのだから、実現できるだろ?」と迫った事もあるし・・・ミリ単位で突き詰めるにはやはり、欠かせない存在だ。


設計って、面白い。


この構造設計者は一緒に設計を楽しんでくれるので好きだ。嘗ては得体の知れない航空機のモックアップの架台を、居合わせる誰もが手を出せない代物だったのだけれど、二人で解決した事もある。互いに、どこまで求め、応える必要があるのかを知るので、やっぱり、関わる時はとっても楽しい。

そういう労は、実はクライアントに知られない事の方が多い。けれど私は、知られずともキッチリと設計図を描く。生理的にか性分なのか、理路整然と整合しない設計が出来ない。或いは、一般的にOKとされる程度の図面を描けていれば・・・もう少し楽に生きられたのかもしれない。